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前ページ次ページTALES OF ZERO 第三話 ガンダールヴ 後編 ヴェストリの広場で始まった決闘は、才人からクラースに代わって続行された 両者は相手の出方を見るように、間合いをとって構えている 「(まさか、異国のメイジを相手にするなんて…あっちが相手なら楽勝だったのに。)」 口では勇ましい事を言っていたが、ギーシュは内心怯えていた…クラースと戦う事に 異国のメイジなら、自分達の知らない魔法を使ってくるかもしれない そう、エルフ達が使う先住魔法のような、恐ろしい力を… 「(お、怯えるな僕…さっき言ったとおり、見せてやるんだ…僕の力を!!)」 自身を奮い立たせると、ギーシュは杖を振るった 指示を受けたワルキューレが、クラースに向かって動き出す 「(どんなに凄いメイジでも、詠唱が出来なければ…。)」 詠唱をさせない為の攻撃…ワルキューレの腕がクラース目掛けて振り下ろされる だが、クラースはそれを難なく避けた 「せぇい!!」 後ろに回りこむと、持っている本の角でワルキューレの首を狙った ゴキンという音と共に首が折れ、頭部が地面に転がる 「え…ええっ!?」 ギーシュは驚いた…驚いて目の前の光景に自身を疑った 何せ、自分のワルキューレが魔法ではなく、本で壊されたのだから 観客達もまさか、本なんかで…と騒いでいる 「脆いな、これくらいで壊れるとは…これの材質は青銅か?」 なら、仕方ないな…と呟くと、また本を振るってワルキューレを吹き飛ばした 地面に倒れるワルキューレだが、すぐに立ち上がって襲い掛かってくる 「たぁ、やっ、はっ!!」 その後も、クラースは向かってくるワルキューレに攻撃を繰り返す ワルキューレの間接を狙って本を振るい、徐々に壊していく 「す、すげぇ…あのメイジ、本だけで青銅のゴーレムと戦ってる…。」 「つーか、本で戦うのもそうだが、それで青銅を壊すってどうなんだよ。」 「…本は武器じゃない。」 クラースの異様な戦いぶりに、周囲は別の意味で感心するしかなかった ある程度の攻撃を終え、クラースはワルキューレから離れる 散々クラースに本で殴られたワルキューレは、本来の姿の大部分を失っていた 「き、君は本当にメイジなのか、メイジならメイジらしく、魔法を使ったらどうなんだ!!」 杖をクラースに向かって突き出しながら、ギーシュが叫ぶ 自分のワルキューレを凄いとはいえ、本で壊されるのが堪らなかったのだ 「まあ、確かに本ばかりでは決着がいかんからな…では、これを使わせてもらおう。」 クラースはワルキューレに向かって右手を構え、詠唱を始める すると、彼の右手に光の球体が現れた 「……吹き飛べ、バースト!!!」 詠唱が終わり、クラースはワルキューレに向かって呪文…バーストを唱えた これは自分の子孫がいる未来世界で覚えた、クラース自身が使える唯一の攻撃呪文だ 光弾はワルキューレに直撃し、バラバラに破壊する 『おお~~~~~!!!!』 ようやく魔法らしいもの…それも、見た事も無い術に観客に歓声が上がる ギーシュも少しばかり驚いたが、すぐに平静を装った 「や、やっと本気を出したようだね…中々の魔法じゃないか。」 「それはどうも。」 まあ、これは自分の本気にも満たないのだが…面倒なので、クラースはこれだけしか言わなかった 「(あれが異国の魔法か…あれぐらいなら、恐れる事はないな。)」 あれがクラースの限界に違いない…と勝手に思い込むギーシュ 彼は一気に勝負を決めるべく、杖を振るって先端にある造花のバラの花びらを散らした すると、六枚の花びらが、武装した六体のゴーレムへと変貌する 「ほぅ、ゴーレムはこう作っていたのか…本当に興味深いな、此処の魔法は。」 「君相手には手加減はいらないようだからね…此処からは本気でやらせてうよ。」 ギーシュが指示を出すと、ワルキューレは前後二体ずつの三列に並ぶ 後衛は自分の護衛に回し、前衛の三体をクラースに差し向ける 「行け、僕のワルキューレ達…ハルケギニアのメイジの力を思い知らせるんだ!!!」 その言葉と共に、ゆっくりと動いていたワルキューレ達の動きが早まった 持っている武器をクラースに向け、一斉に襲い掛かる 「おっと。」 クラースは三体の間を潜り抜け、攻撃を避ける 即座に一体が追撃を行うが、クラースはこれを回避 続けて二体が襲ってくるが、それもまた紙一重でかわした 「(うむ…これは…。)」 クラースはワルキューレを避けながら考えた…今の自分の体の変化に 「(今日は調子が良いのだろうか…何時もより素早くなった気がする。)」 決闘が始まってからずっと、クラースはこの調子だった ワルキューレ達の動きも遅いように見え、普段よりも早く回避行動がとれた 何故…そう考えているクラースの左手に刻まれたルーンは、淡い光を放っている 「フッ…どうやら、避けるのに精一杯で、魔法が使えないようだね。」 そんなクラースの疑問など知らないギーシュは、余裕の笑みを浮かべている 今自分が優勢だと思っている為、普段の調子に戻ってきた 「クラース~~~、遊んでないでさっさとやっつけなさいよ!!」 後ろから、ルイズが少し痺れを切らしながらクラースに向かって叫んだ 彼が本気を出せば、この程度は楽勝の筈だ 「おっしゃる通りだ…そろそろ私も本気でいかせてもらおうか。」 クラースはこれ以上の回避を止めると、その場に踏みとどまった 構えを取って、詠唱を始めようとするが… 「魔法を使うつもりか…そうはさせないよ!!」 その前に決着を付ける…ギーシュはクラースに向けて杖を振るった ワルキューレ達は一斉に、クラースに向かって攻撃する 「はっ!!!」 が、クラースは大きく振りかぶって本を振るい、ワルキューレ達を攻撃する 本の角を受け、ワルキューレ達はそれぞれ三方に散らばる 「なっ…。」 「邪魔をするのは無粋だな…これから私の本領を見せてやろうと言うのに。」 クラースは持っている本を開き、ある程度ページを捲らせた 「き…君の本領だって!?」 「そうだ…先ほど見せたあれは、私の力のほんの一部分にしか過ぎん。」 ギーシュの問いに答えながら、ページをパラパラと捲っていくクラース そして、何ページ目かを開くと、目をカッと見開く 「見せてやろう、奇跡の体系…召還術!!」 その言葉と同時に、クラースの周囲に魔方陣が出現する 魔方陣から溢れる光がクラースと、周囲を照らした 何だこれ…これは魔法なのか?こんな魔法見た事ないぞ… ギーシュは光り輝く魔方陣と、その中央にいるクラースに見入っていた 「何だ、何だ!?」 「何が始まるんだ!?」 周囲からも戸惑いの声が聞こえる…彼等もこれが何なのかを知らない それを知っている才人とルイズだけが、黙って見守っている 「我が名はクラース・F・レスター…指輪の契約により、この儀式を司りし者なり」 そんな彼等に構わず、クラースは詠唱を開始した 彼の口から発せられる言葉がギーシュに…そして周囲の耳に聞こえてくる 「我が契約に答え、我に秘術を与えよ…我が身に御身と、知恵と、栄えあり」 淡々と、クラースは詠唱を続け…それに呼応するように魔方陣は輝きを強める 見たことも無い光景に放心し続けていたギーシュだが、顔を振るって正気を保つ そうだ、攻撃…攻撃しなければ 「こ、こんなの見せ掛けだ…い、行け、ワルキューレ!!!」 ギーシュは杖を振るい、前衛の3体をクラースに向けてけし掛けた 三体のワルキューレは、クラースに向かって行く… が、その判断は少しばかり遅かった 「出でよ、風を司りし者…三人の乙女達よ…」 武器をクラースに向け、接近してくる三体のワルキューレ達… だが、それに恐れる事無く、クラースは詠唱を続ける そして、ワルキューレ達がすぐ傍まで来た時…彼は目を見開いた 「契約は完了せり…シルフ!!!」 風の精霊の名を叫んだ時…クラースを中心に竜巻が発生する その竜巻に阻まれ、ギーシュのワルキューレは弾かれた 「うわっ…な、何だ!?」 竜巻によって砂煙が舞い、観客達のマントがはためく… 自分が知る風魔法より強い突風に、吹き飛ばされないようにギーシュはクラースを見る しかし、凄まじい竜巻で中にいる筈のクラースの姿は見えない 「な、なんて魔法なんだ…こんな竜巻は初めてだ。」 「これは魔法とは違うな…古より伝わりし秘術…召還術だ!!」 ギーシュの言葉に答えるように、竜巻からクラースの声が聞こえる 召還術…召還術ってなんだ? そんなギーシュの疑問をよそに、再びクラースの声が響く 「そして、私のような者を人はこう呼ぶ…召還術師《サモナー》と!!」 やがて、竜巻が弱まり、中からクラースが現れた…が、現れたのは彼だけではなかった 彼を守るように、それぞれ剣と弓と盾を持った三人の乙女達の姿があった クラースが呼び出した者達…それを見た観客達は、騒然となった あれは何だ、妖精か、そんな馬鹿な事が… 口々に囁かれる言葉…そのどれもが、目の前の光景を信じられないでいる 「これは…僕は幻を見ているのか?」 それと対面している筈のギーシュでさえ、この調子だ それだけ、彼等の見ている光景が想像以上だったのだ 『お呼びですか、マスター?』 昨日出会ったシルフが、最初にクラースに声を掛ける クラース自身も少し驚いた様子で、二人のシルフを見比べる 「驚いたな…他の二人まで、姿が変わっているとは…。」 『そう言えば、この姿でマスターに会うのは初めてだね…僕はシルフ三姉妹次女のユーティス。』 弓を持った勇ましいシルフが、最初に自分の名を告げる 『私は三女のフィアレスです、よろしくお願いします。』 次に、盾を持ったシルフが礼儀正しく、頭を下げながら答える 『そして、私は長女のセフィー…例え姿は違えど、我等三姉妹は貴方の風となります、マスター。』 最後に、剣を持ったシルフが名乗り、彼女達は主であるクラースの指示を待った 「そうか…じゃあ早速で悪いが、あのゴーレム達と戦ってくれないか?」 そう言ってギーシュのゴーレム達を指差し、三姉妹は一斉に其方へ目を向ける 相手が一斉に此方を見たので、ギーシュは「ヒィ」と短い悲鳴を上げる 『……なんだ、あれ只の青銅じゃないか、あれくらいじゃ僕達の敵じゃないよ。』 すぐに相手が青銅のゴーレムと分かったユーティスは、気だるそうに呟く 『ユーティス、相手が誰であれ全力をつくすものですよ。』 『それは…分かってるよ、姉さん。』 姉の言葉に、ユーティスは気を取り直して弓を構えた セフィーも自分の剣を、フィアレスも盾を構えて戦闘体勢を整える 「こっちはこれでよし、と…おい、ギーシュ君、そっちは準備良いのか?」 「えっ、あっ…えっ?」 クラースの声に、未だに呆けているギーシュは、間抜けな声しか出せなかった 「何だ、さっきと違って威勢がないな…こないなら、こっちからいくぞ。」 「えっ…ちょ、まっ…。」 「いけ、シルフ!!」 待って…と言い終える前に、クラースがシルフ達に指示を出した シルフ達はそれぞれの武器を手に、ギーシュに向かって飛んでいく 「わ、わわわ…ワルキューレ!!!」 慌てて杖を振り、三体のワルキューレでシルフ達に応戦する 青銅の乙女達の武器がシルフ達を襲うが、攻撃が当たる前に姿が消える 「き、消えた…ど、何処だ!?」 ギーシュはビクビクしながら、シルフ達を探した 観客もどうなったのかと辺りを見回すが、彼女達の姿は見えない だが、ギーシュ達の目が他所に向いている間に、三姉妹はそれぞれ自分の相手の背後に現れた 「いきます!!」 最初はセフィーが、ワルキューレをその剣で一刀両断にする 「いっけぇ~~!!!」 続いてユーティスが弓を引き、無数の矢がワルキューレを破壊する 「いきますぅ~~~!!!」 最後にフィアレスが持っている盾で体当たりし、ワルキューレを粉々にする ギーシュのゴーレムは何も出来ず、ただやられるだけだった 「えっ、あっ…ええっ!?」 気付いた時には既に遅し…ギーシュの目の前には、ワルキューレ達の無残な姿が散らばっていた 騒然となっていた広場は、シルフ達の戦いによって静寂が支配していた 見た事がないクラースの召還術、その姿が伝説の妖精に似ているシルフ達… それによって、観客達は歓声を上げる事が出来ずにいる 「凄いわ…これがクラースの本気なのね。」 決闘がクラースの優勢に進んでいるのを見て、ルイズはそう呟く その表情には喜びよりも、驚きが多くを占めていた 「ああ…これが英雄の力ってやつなんだろうな…。」 自分が苦戦したワルキューレを、三体相手に圧倒的な差を見せ付けた やっぱり、クラースさんは凄い… 「………。」 だが、才人の心の中は晴れ晴れとはいかず、ある想いが才人の中で犇いている …本当に、このままクラースさんに任せたままで良いのだろうか…と 「さて、ギーシュ君…これでもまだ続けるか?」 無残に散らばったワルキューレ達の残骸をはさんで、クラースが呼びかける シルフ達はクラースの周りに浮かび、何時でも戦えるように待機している 「ば、馬鹿にするなよ…ま、まだ勝負はついちゃいないんだ。」 そう、まだ僕には三体のワルキューレが残っている… どうあっても、ギーシュは自身から降参するつもりはないらしい 「素直じゃないな…やはり、一度そのプライドを叩き壊さないと更生は無理か…。」 仕方ない、此処で一気に畳み掛けるとしよう…クラースが攻撃しようと、手をかざそうとするが 「クラースさん、待って!!」 その直前、突然の才人の声がクラースの耳に届いた 「どうした、才人?」 攻撃の指示を止め、クラースは才人の方へと振り向く 才人自身も、自分の行動に戸惑う素振りを見せたが、意を決して口を開いた 「クラースさん…俺に、やっぱり俺にやらせてください。」 才人の言葉に、ルイズが少し驚いた様子で彼を見つめる 「あんた何言ってんの、さっきあんだけやられたんだから、クラースに任せれば良いじゃない。」 「でも、この決闘騒ぎを始めたのは俺だ…けじめは自分でつけたいんだ。」 「けじめって……。」 才人は視線をルイズからクラースへと向け、真剣な眼差しを送る クラースから見ても、それは生半可なものではない事は解った 「………。」 しばらく目を合わせ…やがてクラースは、隣にいるシルフ達の方を振り向いた 彼女達に向けて手を翳すと、シルフ達はクラースの意思を悟って姿を消した どうしたんだ…そんな声が周囲から聞こえるが、クラースは気にせず才人に歩みよった 「けじめは自分で…本気なのか?」 「はい…でないと俺…俺自身が納得出来ないんです。」 クラースの問いに、才人は答える…その言葉と表情に嘘偽りはなかった そうか…そう呟くと、クラースは持っている道具袋へと手を伸ばした しばらくして、彼は道具袋から何かを取り出す 「なら、これを持ってみろ…これを使えるのなら、後は君に任せる。」 取り出したのは、一本の剣…前にクラースに持たされた、あのロングソードだった 鞘から抜くと、クラースはロングソードを地面に突き刺す 「流石に、生身一つで戦うのは無理だからな…どうだ?」 「………。」 あの時、持つのがやっとだった長剣…かつてクラースの仲間が愛用していた英雄の剣 才人は黙って、左手を剣に向かって伸ばす 「あんた本気でやる気?剣なんか持っても平民が…そもそも、そんな体で勝てるとおもってるの?」 ルイズだけが納得できず、才人の体の事を持ち上げた グミで少しは回復したとはいえ、彼の体は完全には癒えていない そんな体で、剣を持った所で何が出来るか… 「…俺、よく負けん気だけは強いって言われてんだ…だから…」 少しばかり息を吸い…吐くと、剣を握るのと同時に叫んだ 「もう…絶対に負けねぇ!!!」 才人が剣を握った瞬間…彼の左手に刻まれたルーンが輝いた 気がついた時、才人はロングソードを片手に持って一人立っていた 今自分がいるのは、何処とも解らない荒野だった 地平線の先には、沈んでいく太陽が見える 何故…どうして俺は此処にいるのだろうか 確か、俺はギーシュっていけ好かない奴と決闘を始めて… クラースさんに代わってもらって、もう一度あいつと… そんな事を考えている中、ふと才人は顔を上げた 沈みゆく太陽…黄昏の光に包まれるように、誰かが立っている 風にのってたなびくマント… 茶髪の髪にハチマチ… 体には鎧を纏っている… 腰に剣を差している姿は、どう見ても彼が剣士である事を意味していた 才人は何故か、あの人を知っているような気がした 何故…… その時、彼が此方の方を振り向いた…顔は太陽の光のせいで、よく見えない …待っていたよ、才人… 彼が喋ったのか…声が才人の頭の中に響いてきた 貴方は、貴方は一体…そう尋ねようとすると、また声が頭に響いてくる …僕と戦おう、本気でね… 彼はそう言って、才人に向かって持っている剣を構えた 才人も、自然に持っているロングソードを構えた …俺も、俺も貴方と… 「才人…おい、大丈夫か?」 クラースは蹲る才人に向かって声を掛ける 剣を握った途端、才人は地面に膝をついて動かなくなったのだ 何度も呼びかけるが、返事は返って来ない 「ちょっと…どうしたのよ、サイト!!」 ルイズが呼びかけても、体を揺すっても才人から返事は返って来ない まるで、体だけが残った抜け殻のようだ 「どうしたというのだ、一体…。」 あれだけの傷を受けた体で、戦う事も剣を扱う事も出来る筈がない それを解らせる為に、こうして才人の前にロングソードを出したのだが… 「クラース、何とかしなさいよ。あんたがあんな事を言ったからサイトは…」 「それは解っている、解っているが…。」 ルイズにせがまれ、クラースは道具袋から道具を取り出そうと探してみる ミックスグミ、ミラクルグミ、ライフボトル、パナシーアボトル… 何かないかと探していると、突然才人がゆっくりと立ち上がった 「才人…大丈夫なのか!?」 「………。」 クラースが声を掛けるが、相変わらず返事は返って来ない 才人は剣を持ったまま、ゆっくりと前に歩き出した 「ねぇ、ちょっと…あんた本当に大丈夫なの!?」 ルイズが声を掛けても、才人は何も答えない…黙って歩き続けた そして、ギーシュの近くまで歩み寄ると、剣を構えた 「な、なんだい、君…君との戦いはもう終わったんだよ!?」 予想外の事ばかり起こった為か、ギーシュは才人が出てきた事に不安を感じていた まさか、彼まで何かとんでもない事をするつもりじゃ… 「…かった。」 「えっ?」 そんな中、才人が何か言ったようだが、声が小さくてよく聞こえなかった 少しして、才人は顔を上げると、さっきより大きな声で言った 「俺も…貴方と戦いたかった、クレス・アルベイン…。」 クレス・アルベイン…聞いた事のない名前にギーシュとルイズは首を傾げる ただ一人…クラースだけが、その名に反応した 「クレスだって…才人、君は…。」 クラースが尋ねようとするが、才人は剣を大きく振りかぶった そして、鋭い目つきになると、一体のワルキューレを見据えた 「魔神剣!!!」 そう叫んで剣を振るった…と同時に、剣先から衝撃波が発生した 衝撃波は地面を駆け抜け、立っているワルキューレを一体吹き飛ばす ワルキューレはギーシュを横切り、観客達の間を縫って学院の壁に衝突する 「……へっ?」 数秒経って、ようやくワルキューレが吹き飛ばされた事に気づいたギーシュは背後を見る 後ろを見ると、壁に打ち付けられて粉々になったワルキューレの姿があった 「なっ…何だ今のは、剣から何かが出たぞ!?」 「あれ、魔法か…あの平民、メイジだったのか!?」 「でも、何で剣から…。」 周囲からどよめきが走る…が才人はそれを別に気にしてはいなかった 「何よ、あれ…あいつ一体何をしたの!?」 ルイズも目の前の光景に、ただただ驚くしかなかった 只のオマケだと思っていた少年が、あんな事をするなんて… 「あれは…魔神剣か、しかし何故…。」 クラースだけが、才人が使ったあの技を知っていたが、彼が何故使えるのかは解らない 周囲がざわめく中、才人は剣を構えなおすと、今度はギーシュに向かって走り出した 「わっ…わわわっ!?」 ギーシュは向かってくる才人を恐れ、杖を振るった ワルキューレは持っている槍を、才人に向かって突き出す が、正面に向かってくるそれを、才人は体をずらしてよける 「はっ!!」 剣を振り払い、ワルキューレの持っている槍を叩き折る才人 それによって体勢を崩したのを、彼は見逃さない 「飛燕連脚!!」 ワルキューレに向かって飛び掛ると、今度は二段蹴りを繰り出す 一撃目で右腕、二撃目で左腕をもぎ取り、最後に剣を胴体に突き刺した 突き刺した箇所からヒビが入り、ワルキューレは砕け散った 『……………』 観客達は勿論、ギーシュも、ルイズも、クラースさえも唖然となっていた 誰が、このような展開を予想できただろうか? 観客達は思った、あれが平民の…いや、人間に出来る事なのだろうかと 「………。」 だが、才人の快進撃はまだ終わらない…残った一体のワルキューレへと駆け出す 指示を出すのも忘れたギーシュのせいで、ワルキューレは動く事が出来ず… 「アルベイン流奥義!!」 そう叫びながら、才人は風の如く駆け抜け… 「魔神…」 最初に放った衝撃波を、ワルキューレに向かって放つ 放たれた衝撃波によって、青銅のゴーレムは宙を舞い… 「飛燕脚!!!」 続けて、先程使った二段蹴りでワルキューレを蹴り…剣を突き刺した 一連の攻撃を受けたワルキューレは、ギーシュの目の前で粉々に砕ける 「ひ、ヒィィ!!!」 ギーシュは尻餅をつき、情けない声を出してしまった 逃げろ、逃げなければ…… そう思って体を動かそうとした所で、剣が顔先に向けて突きつけられた 「………。」 才人はギーシュに剣を突きつけたまま、無言で睨み付ける あ、う…と何か言いたそうに声を漏らしたギーシュは… 「ま…参った…。」 降参の言葉を出した…それを聞いて、才人は剣を引いた くるりと剣を回すと、高々と剣を頭上で掲げる 『……………。』 決闘は終わった…様々な出来事が起こった中、才人の勝利によって あまりに想像以上の出来事が続いた為、喝采は起こらないと思われたが… 「………す、すげぇ!!!」 静寂が支配する中、観客の一人が正直な感想を告げた それを皮切りに、周囲から喝采が沸き起こる 「凄いぞ、平民!!!」 「あれが異国のメイジとその使い魔の実力ってやつか!!」 「何かわけが解らない事があるけど…とにかく凄い!!」 観客達は決闘の勝者である才人とクラースを、兎に角称えた 「サイト!!」 拍手喝采が起こる中、ルイズが才人に駆け寄った クラースもそれに続き、才人は二人を見る 「サイト、あんた凄いじゃない!!そんな凄い力を隠してたなんて。」 「…えっ?」 ルイズの声に、才人は自分が持っている剣を見つめる …あれ、俺どうしたんだ… 「才人、今の技…何故君がアルベイン剣術を使えたんだ?」 「クラースさん…俺、何を…。」 続いてクラースも問いかけてくるが、才人自身もどう答えて良いのか解らない 剣を握ったと思ったら、変な光景が見えて…そして… 続きを考えようとすると、突然体のバランスを失った 「えっ…あれ?」 反射的に剣を地面に突き刺して杖代わりにするが、体中から力が抜ける 剣から手を放し、そのまま地面に倒れそうになったのを、ぎりぎりでクラースが支えた 「おい、才人…大丈夫か?」 「すいません…何だか凄く疲れた感じが……。」 疲れだけではなく、睡魔までもが襲ってくる 眠たい、眠たいのだが…まだやる事がある… 才人は何とか顔を上げると、ルイズの方を見る 「ルイズ…悪いけど、少し頼まれてくれねぇか?」 「何、どうしたの?」 「あいつに…ギーシュに言伝頼むわ、ちゃんとシエスタに謝れよって…。」 そう、この決闘を始める時、ギーシュに交わさせた約束だ ギーシュはそんなのはありえないと笑っていたが… 「主人に言伝を頼むなんて…まあ良いわ、ギーシュにちゃんと伝えてあげる。」 「ああ…それと…お前の事…馬鹿に…し…て…本島…悪かっ……。」 最後に、途切れ途切れでルイズに謝罪すると、才人はだらりと首を下ろした 「ちょっと、サイト…大丈夫なの?」 「……いや、どうやら眠っただけのようだ。」 クラースの言うとおり、才人は眠っていた…鼾をかきながら 「眠っただけ…ま、全く、最後まで主人を困らせる使い魔ね。」 怒った素振りを見せるルイズ…だが、それとは裏腹に何処か安堵している様子も感じられた 「兎に角、決闘騒動は終わったんだ、才人をベッドに寝かせないとな…よいしょっと。」 クラースは才人を自分の背に背負うと、ゆっくりと歩き出した 行く先には、決闘の光景に呆然としていたシエスタの姿があった 「シエスタ…悪いが、才人を寝かせられる場所まで案内してくれないか?」 「えっ…は、はい、此方に…。」 シエスタはおどおどしながらも、クラースを救護室まで案内する 「………。」 ルイズはクラースと、その背に背負われる才人を見つめる 先住魔法のような術を使うメイジ、凄い剣技を見せたオマケと思っていた少年… 何故か、これから凄い事が始まるんじゃないかと、予感めいた思いを抱いていた 「おい、ルイズ…彼等は一体何者なんだ?」 ギーシュは未だに震える足で、何とか立ち上がってルイズにたずねる それはギーシュだけでなく、周囲の観客達も知りたい事だろう その言葉に、ルイズは少し考えると… 「…決まってるでしょ、遠い国から来た私の使い魔達よ。」 笑みを浮かべながらそう答え、ルイズは二人を追って駆け出した 観客の間を潜り抜ける前に、思い出したようにギーシュの方を振り向く 「あっ、そうだ…あんた、後でメイドに謝っておきなさいよ。」 約束したんでしょ…そう言ってルイズは再び駆けていく その後姿を、ギーシュは呆然としながら見送るしかなかった 『………。』 同じ頃、学院長室… 遠見の鏡で一部始終を見ていたコルベールとオスマンは言葉を失っていた 先程の決闘の光景を、どう表現すれば良いのか考えているようだ 「……オールド・オスマン、彼等が勝ったようです。」 しばらくして、ようやくコルベールが口を開いた うむ、とオスマンは頷く 「あれは…一体何なのでしょう、ミスタ・レスターは妖精らしきものを呼び出しましたし、彼の使い魔である少年は…。」 そこまで言うと、コルベールはうーんと唸った 「あれは異国の人間だからこそ使えるものなのでしょうか…それともガンダールヴの力…。」 「解らんのう、あんなのわしも初めてじゃったし…えー、確かガンダールヴとは…。」 「はい…伝承によると、あらゆる武器を使いこなし、主である始祖ブリミルを守ったそうです。」 「おお、そうじゃったな。」 伝承によると、始祖ブリミルの扱う魔法は強力だが、詠唱がとても長かったそうだ 詠唱を行わなければ魔法は発動しない…そして、詠唱中メイジは無防備状態になる 始祖ブリミルが魔法を使えるよう、守っていたのがガンダールヴだという 「千人もの軍団を一人で屠り、並みのメイジは歯が立たなかったとか…。」 「ふむ…ミスタ・レスターは兎も角、あの少年はその伝承通りのような戦いぶりじゃったな。」 「そうですね…では、ミスタ・レスターのあれは異国の魔法なのでしょうね。」 とりあえず、二人はクラースの召還術を異国の魔法という事で納得する事にした それでも、色々と謎や問題は多くあり… 「オールド・オスマン、この事を王都には……。」 「報告するか、かね…止めておきたいと思うのが、わしの意見じゃな。」 今回の事を王都に報告すれば、彼等の身柄を拘束するのは間違いない それは彼等にとって酷であるし、何より色々と話がややこしくなるだろう 「この件は私が預かる…時が来るまで外部には漏らすでないぞ。」 「そうですか…いやぁ、良かった…。」 オスマンの決定を聞き、何処か安堵した表情で呟いた 「良かった…とはどういう事かね?」 「あ、いえ、その…彼等は異国から来たそうなので、色々と話を聞きたいと…その…。」 それを聞き、成程…とオスマンは納得した、この男は探究心や好奇心が人一番強いのだ 「まあ、程々にするんじゃぞ…それよりミスタ・コルベール、確かミスタ・レスターにガンダールヴの事を話したそうじゃな?」 「あ、はい…ほんの少しだけですが。」 「なら、隠しても仕方ないのう…すまんが、ミスタ・レスターを此処に呼んできてくれんか?わしから彼に説明したい。」 それに、彼の素性についてもう少し聞き出しておいた方が良いだろう 彼等はもう、『ミス・ヴァリエールが呼び出した使い魔』という枠だけで捉える事は出来ない 「解りました…では、失礼します。」 指示を受けたコルベールは一礼すると、学院長室を後にした 残ったのはオールド・オスマンただ一人…ふぅ、と溜め息をつく 「異国のメイジとその使い魔、それにガンダールヴ…ミス・ヴァリエールはとんでもない人物を召還したようじゃのう。」 よっこいせ…と、オスマンは立ち上がると、傍にある本棚へと歩み寄った そこにある自身が所有する書物の中から、古ぼけた一冊の本を取り出す 「異国から来た、特殊な力を持つ者…これもまた関係しているのかのう?」 この本の表紙に刻まれた文字は『黄昏の4戦士』と書かれている 黄昏の4戦士…それは、始祖ブリミルの時代に存在したと言われる伝説の4人の戦士達である 遠い異国の地よりやってきた彼等は、その特殊な力で始祖ブリミルを幾多の苦難から救ったと言われている 彼等に関する資料は少なく、本当に実在していたのか定かではないが… 「流石に考えすぎかな…それにしても…。」 オスマンはパラパラと、古ぼけた本のページを捲っていく そして、挿絵の描かれているある一ページを開いた 「あの少年の構え…まるで、この剣士のようじゃったのう。」 オスマンが見る挿絵…そこには、剣を掲げる勇ましき剣士の姿が描かれていた 前ページ次ページTALES OF ZERO
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前ページ次ページTALES OF ZERO 第三話 ガンダールヴ 前編 「美味しかったよ、ご馳走様。」 アルヴィーズの食堂の裏にある厨房…そこで才人とクラースは食事をとっていた 出された賄い食を食べ終え、満足そうに才人は腹を撫でる 「ああ、美味いシチューだった…すまないな、忙しい時に。」 クラースが辺りを見回すと、コックやメイド達がせわしなく動いていた 今は昼食、一番忙しい時間なので当然だろう 「いえ、お気になさらないで…ご満足頂けたら幸いです。」 シエスタは微笑むと、二人が使った食器やスプーンを片付けていく 食後の飲み物をお出ししますね…と言って、彼女は食器を持って奥へと向かった 「………。」 その後姿を、才人は眺めていた…まるで、何かを懐かしむかのように 「どうした才人、じっとシエスタを眺めて…。」 「あっ、いえ…不思議なんです、俺シエスタの事昔から知ってるような気がして…。」 クラースに尋ねられて、才人は胸の内を明かす さっき、初めて彼女と会ってからずっとこのような思いを抱いていた こういうのを既視感、デジャヴュと言うらしいが… 「…それは口説き文句のつもりか?今時それは流行らないぞ。」 「そ、そんなんじゃないですよ、俺は本当にシエスタの事が…。」 「私がどうかしたんですか?」 そんな時、何時の間にか食後の飲み物を持って来たシエスタが尋ねる 「何、才人が君に気があるみたいでな…口説き文句を考えていたようなんだ。」 「えっ、そんな…私達、ついさっき会ったばかりなのに…。」 「だから、そうじゃなくて…もう良いですよ、もう。」 変にクラースが茶化すので、才人はこれ以上このデジャヴュについて考えるのを止めた その後、二人はシエスタが持ってきたものを飲みながら、この後の事について話し始める 「ねぇ、クラースさん…クラースさんはこの後どうするんですか?」 「私か?私は此処の図書館に行くつもりだ。」 この世界を詳しく知る為に必要なのは、情報だ だから、この後クラースは学院の図書館へ向かう事に決めていた 場所は既に、シエスタから聞いている 「そうですか…ふぅ、あいつ話聞いてくれるかなぁ…。」 「さあな…まあ、上手くいく事を祈っているよ。」 一足先に紅茶を飲み干すと、クラースは席から立ち上がった 脱いでいた帽子を取ると、先に出口へと向かう 「えっ、もう行くんですか?」 「ああ、早く色々と読んでみたいからな…がんばれよ、才人。」 「は、はい…頑張ります。」 励ましの言葉を残し、去っていくクラース…才人は手を振って見送った クラースの姿が見えなくなった後、才人は机に突っ伏した 「はぁ…クラースさんにはああ言ったけど、上手くいくかなぁ。」 あれだけ怒ったルイズに、どの面下げて謝りにいくべきか… 「才人さん……。」 うーん、と唸っている才人を、シエスタは心配そうに見つめる しばらくして、ある事を思い出した彼女は、それを言う為に口を開いた 「…ドワーフの誓い第16番、成せばなる!!」 「へっ?」 突然のシエスタの声に、間抜けな声をあげながら才人は彼女の方を振り向いた 「昔、私の村の恩人だった人が言っていたんです…此処で悩むよりも、ミス・ヴァリエールに謝りに行った方が良いんじゃないですか?」 きっと、上手くいきますよ…と、微笑みながらシエスタは才人を励ます 彼女の後押しを受けて、意を決した才人は立ち上がった 「…シエスタの言うとおりだな、当たって砕けろって言うし…解った、俺いってみるよ。」 「はい、頑張ってください。」 才人は頷くと、ルイズに謝る為に食堂へと向かっていった 「……さて、私も皆さんに食後のデザートを配らないと。」 才人を送り出したシエスタもまた、この後の仕事の準備を行う事にした 「これは……。」 図書館の一区画…教師のみが閲覧を許される『フェニアのライブラリー』にコルベールの姿があった 彼は昨日の夜から、此処でずっとある物を調べていた それは、才人とクラースの左手に刻まれた使い魔のルーンである 「まさか、そんな事が…いや、しかし…。」 今、コルベールが開いている本は『始祖ブリミルの使い魔たち』という古い書物だった その本のあるページと昨日写し取った二人のルーンのスケッチを何度も見比べていたのだ 「同じだ…全く同じ…。」 遥か昔、始祖ブリミルと呼ばれる偉大な魔法使いが存在した 彼は複数の使い魔を従えており、使い魔達にはルーンが刻まれていたという クラースと才人に刻まれていたルーンは、このページに記されたルーンと似ていた 「まさか、彼等は伝説の再来とでも言うのか…兎に角、この事をオールド・オスマンに…。」 自分が知ってしまった事実を、コルベールは学院長に報告する事を決めた その本を持って、コルベールは急いで学院長室へと向かう が、その前に出入り口で思わぬ人物と出会ってしまった 「ですから、此処は貴族か教員の方でなければ入れません。」 「そこを何とか頼めないだろうか?」 そこには図書館の司書に、閲覧を頼み込むクラースの姿があった だが、司書は頑なにクラースの入室を拒む 「駄目です、規則は規則ですので…お引取りください。」 「そうか…色々と調べたいと思ったんだが…。」 流石に問題を起こしてまで入るのは不味いので、一度クラースは引き下がった どうすれば良いのか…と考える中、コルベールが彼に声を掛けた 「ミスタ・レスター!!」 「ん…ああ、コルベール教授…。」 クラースが返事を返そうとすると、コルベールは彼の左手を取った そしてまじまじと、甲に刻まれたルーンを見つめる 「ど、どうしたんだいきなり…まさか、これについて何か解ったのか?」 「あ、いえ、その…すいません、どうしても信じられなかったので。」 自分が取り乱していた事に気付き、一歩コルベールは下がる コホンと軽い咳をすると、改めてクラースを見た 「実は、貴方達二人のルーンについて調べていたのですが…驚くべき事実が解ったのです。」 「驚くべき事実?」 「はい…もしかしたらそれは、伝説の使い魔のルーンなのかもしれないのです。」 伝説の使い魔…その言葉に、クラースは首をかしげる 「これが…一体どういう事なんだ、教授?」 「それは…まずは学院長にご報告して、その指示を仰いでから話しましょう。」 では…と言って、彼は小走りでその場を去っていってしまった 「お、おい、ちょっと…。」 後に残されたクラースは、呆然とその後を見送るしか出来なかった 「おいおい…そこまで言ったなら教えてくれても良いじゃないか。」 そう言って、もう一度自分に刻まれたルーンを見つめる これが、一体…何だというのだろうか? 「まあ、これは後で聞くとして…それよりも、どうすれば良いのやら。」 折角此処まで来たのだ…何としてでも、中に入って本を読みたい ルイズに頼むという手があるが、あれでは頼みを聞いてくれそうにない 打つ手なしか…そう思った時、クラースは誰かの視線を感じた 「ん…誰だ?」 クラースは視線を感じた方を振り向く…また、好奇心の眼差しで見る生徒か? 彼の視線の先…そこにいたのは… 「君は……。」 「…………。」 魔法学院の図書館…今は昼なので、人はあまりいない その中で、此処にある本の一冊を見つめるクラースの姿があった 彼は今、念願の図書館に入って本を読もうとしたのだが… 「………読めん。」 数分間、粘りに粘って読もうとした結果の言葉だった 本に書かれている文字はこの地方の文字なのだが、クラースは読む事ができなかった 「読めない?」 「ああ、さっぱりだ…言葉が通じるから字も読めると思ったのだが…甘かったな。」 隣に座っている少女にそう答えると、クラースは背もたれに持たれかかった 少女の名はタバサ…今日の授業で目のあった、あの青髪の少女だ 「文字が読めないのに、何故言葉が通じる?」 「さあな、私にもよく解らん…もしかしたら、発音が似ているのかもしれんな。」 あるいは、ルイズに召還された…もしくは、異世界に来たという事が要因かもしれない 才人も異世界から来たが言葉が通じたし、かつて出会った異世界の英雄達とも言葉を交わせた 何故、違う世界の人間同士が言葉を交わせるのか…これはこれで、面白いテーマかもしれない 「すまないな、折角此処に入れるよう頼んでくれたというのに…。」 そう、本来ならここに入れない筈のクラースが此処にいるのは、彼女のお陰だった 突然現れた彼女に事情を説明すると、此処に入れるよう司書に進言してくれたのだ 「別に構わない…貴方に少し聞きたい事があったから。」 「私に?」 クラースの問いに頷くと、彼女はじっと彼を見つめる その瞳はとても綺麗だったが、そこからは感情の色は全く見えなかった こんな瞳を持った少女を、クラースは知っている 「…貴方は遠い異国の地から召還されたと聞いた、その体の文様からしてハルケギニアとは違う魔法体系の国から。」 「まあ、そうなるかな…本当に、遠い所から来てしまったよ。」 笑いながら答えるが、タバサのその感情のない瞳が変わる事はなかった クラースは軽く咳をすると、話を進める事にする 「…それで、私に聞きたい事とは?」 「単刀直入に言う…失われてしまった『心』を元に戻す方法を教えて欲しい。」 「失われてしまった心だって?」 クラースの言葉に黙って頷くと、淡々とタバサは話を続ける 「そう…私の大切な人がよからぬ人々によって心を失ってしまった…それを元に戻す方法を、私は知りたい。」 「それは…君の肉親なのか?」 タバサは何も答えない…一瞬だけ目の色が変わったが、すぐに元に戻った 彼女には、何か深い事情と悲しい出来事があったのだろう 初対面でそれを聞くのは失礼なので、彼女の頼み事について考える事にする 「失った心を元に戻すか…うーむ…。」 状態異状によるものなら、パナシーアボトルで治るかもしれない それで駄目なら法術という手もあるが、それを使える法術士のミントは此処にはいない 今自分の手元にはパナシーアボトルはあるが…チラッとタバサを見る 「………。」 彼女は何も言わないが、多少の期待を寄せているのは確かだ この万能薬が彼女の言う状態に効果があるとは限らない…パナシーアボトルとて絶対ではないのだ 上手くいかなかったら、彼女を落胆させてしまいかねない…それは気の毒に感じた 「そうだな…心を元に戻す方法は…。」 「お願いします、通してください!!」 クラースが答えようとした時、入り口の方から声が聞こえてきた この声の主は… 「シエスタか。」 口調からして何か慌てている…何かあったのだろうか 「すまん、知り合いに何かあったらしい…少し見てくる。」 申し訳ないと思いながらそう言うと、クラースは入り口の方へと向かった 「クラースさん!!」 クラースが入り口に来ると、案の定シエスタがいた 司書に入館を止められたようだが、今にも入りそうな勢いだった 「どうしたんだシエスタ、一体何が…。」 「大変なんです、才人さんが…才人さんが!!」 クラースの問いに対して、彼女の口から出た言葉は才人の名だった 彼なら、ルイズに謝りにいった筈だが… 「才人がどうしたんだ?」 「ああ、すみません、私が悪いんです。私のせいで才人さんが…。」 クラースが尋ねても、シエスタは詫びるばかりで質問に答えない 完全に混乱している…クラースは彼女の肩を掴むと、無理やり動揺を抑えた 「それだけでは何も解らん、才人に一体何があったのかだけを話すんだ。」 「そ、そうですね、すいません………実は…。」 ようやく落ち着きを取り戻したシエスタは、事の次第を話し始めた クラースが図書館に向かった後、シエスタはデザートを生徒達に運んでいた 仕事は順調に進んでいたのだが、一人の生徒の前を通った時に事は始まった その生徒の名はギーシュ・ド・グラモン、このトリステインの名家グラモン家の少年である 彼が落としたと思われる小瓶を、シエスタが拾ってギーシュに渡したのだ 初めは違うと否定していたギーシュだったが、それが同級生のモンモランシーの香水だと発覚した事で事態は一変する このギーシュという少年、実はそのモンモランシーと一年生の少女に二股を掛けていたのだ シエスタが香水を拾った事でそれが発覚し、ギーシュは二人から手痛い別れを告げられたのだった ギーシュはシエスタに責任を擦り付け、謝罪させようとしたのだが… 「そんな時、ミス・ヴァリエールに謝罪していた才人さんが割り込んできて…ミスタ・グラモンを殴り飛ばしたんです。」 「おいおい、何て無茶な事を…。」 貴族を殴り飛ばすとは…その場で手討ちにされても可笑しくない行為だ だが、理不尽が許せない才人にとって、ギーシュがした事は見過ごせなかったのだろう 「それで、怒ったミスタ・グラモンが決闘を言い渡して…ヴェストリの広場で決闘を…。」 そこまで言い切ると、シエスタは顔を両手で覆って泣き出した 「ごめんなさい、私が悪いんです…私のせいで才人さんが…。」 「お前さんが謝る事じゃないさ…で、その決闘とやらは…。」 「もうすぐ始まる頃です…だから、クラースさんにこの事を伝えに…。」 シエスタは、メイジである貴族の恐ろしさを知っている だから、クラースに才人を助けて貰おうと思ったのだが… 「…シエスタ、そのヴェストリの広場は何処なんだ?」 「この向こう…風と火の塔の間の中庭の事です。」 そうか…と、場所を確認したクラースはそこへ向かう事にする 目的は勿論… 「では、行こうか…才人を助け、そのギーシュという少年に灸を据える為にな。」 本来なら、主人である私やルイズが頭を下げなければならないだろう だが、オイタをした子どもは、大人が叱らなければならないものだ 「だ…大丈夫なんですか?」 「ん、私に才人を助けて欲しいから呼びに来たんじゃないのか?」 「そ、それはそうですけど…」 「何、私もそれなりの力はある…此処の二年坊主に負けはしないさ。」 クラースの言葉に、最初は不安を感じていたシエスタは少し落ち着く それに、彼もメイジ…大丈夫だ、と思った 「さあ、急ぐぞ。」 才人が大変な事になる前に…二人はヴェストリの広場に向かって歩き出そうとした 「待って。」 が、それを静止する声が二人の耳に聞こえる 振り返ると、タバサが無表情なままでクラースを見つめていた 「タバサか…悪いな、もう一人の使い魔君が危ないらしい、話は後で頼めるか?」 「………。」 タバサは何も言わない…視線をこちらに向けているだけだった だが、その視線は「今すぐに返答を」と言っている 「…すまんな、君が知りたい事については「今の所は」解らないんだ。」 それだけを伝えると、彼女に軽く一礼してシエスタと共に広場へと向かっていった タバサは離れていくクラースに何も言わずに、その後姿を見つめる 「………今の所は。」 クラースが言い残した言葉を呟き、タバサはその意味について考える しばらくして、彼女もまたその場からゆっくりと歩き出した ……………… 「ふむ…ガンダールヴ、とな?」 場所は変わって、学院長室…コルベールは学院長と会話を交わしていた オールド・オスマン…この学院の学院長にして、聡明なメイジである かなりの長生きなのだが、その歳に反して結構なスケベ心の持ち主である 「そうです、彼等は始祖ブリミルが従えていた使い魔の一人…ガンダールヴなんです!!」 これが大事じゃなくて何なんだ…とばかりに、コルベールは強く発言する オスマンは彼が持ってきた『始祖ブリミルの使い魔たち』とスケッチをもう一度見比べる 「しかしのう、異国のメイジとその使い魔がガンダールヴとは…些か無理な話ではないか?」 人間が召還された上、二人とも同じルーンを持っていた…その上に伝説の使い魔である オスマンでなくても、大抵の人は彼と同じ意見を言うだろう 「私もそう思いました…ですが、何度見ても二人のルーンはこれと同じなんです!!」 オスマンの言葉に、ますます熱を上げてコルベールは発言を強くする 唾も飛び出る程の勢いに、オスマンは自分の身をコルベールから下げる 「(やれやれ…この男は夢中になる物があると熱くなっていかん。)」 お陰でこっちまで熱くなるじゃないか…と、オスマンはハンカチで顔を拭く さて、どうやってこの男の気を静めようか… 「失礼します、オールド・オスマン。」 その時、幸いな事に一人の女性が学院長室へと入ってきた 彼女はミス・ロングビル…オスマンが少し前に雇った彼の秘書である 有能な人物で、美人なばかりにオスマンのセクハラ被害を受けている女性でもある 「おお、ミス・ロングビルか…どうしたのかね?」 「はい…今、ヴェストリの広場で決闘騒ぎが起こっています。教員達が止めようとしましたが、生徒達に邪魔されて止められないようです。」 「まったく、暇を持て余した貴族ほど性質の悪いものはおらんわい。で、誰と誰が戦っておるのじゃ?」 これ幸いにと、オスマンは伝説の使い魔の話から決闘の話へと移行しようとする 「一人はギーシュ・ド・グラモン、もう一人は…昨日ミス・ヴァリエールが召還した、使い魔の片割れの少年です。」 ミス・ロングビルの報告に、オスマンとコルベールは顔を見合わせる まさか、話していた使い魔の一人が、グラモンの息子と決闘を起こしているとは思わなかったからだ 「それで…教員達から『眠りの鐘』の使用許可が求められているのですが…。」 そんな事を知らないミス・ロングビルは教員達の意向をオスマンに伝える 『眠りの鐘』…それはこの学院にある秘宝の一つで、その音色は聞いた者を眠りへと誘う代物である 「アホか、子どもの喧嘩に態々秘宝なんぞ使わんでも良い…放っておきなさい。」 「解りました。」 オスマンの言葉に、ミス・ロングビルはそれ以上何も言わずに退室する 彼女の足音が聞こえなくなった後、オスマンは深く溜息をついた 「うーむ…まさか、グラモンの息子と伝説の使い魔のルーンを持つ少年が戦う事になるとはのぅ…」 「オスマン、もしかしたら私の予想がこれではっきりするかもしれません。」 伝説の使い魔の再来か否か…この決闘が答えを導き出すかもしれない そう言われると、オスマンもそれを確かめたくなってきた 「そうじゃのう…なら、君の推測が当たっているかどうか、確かめてみるかな。」 そう言うと、オスマンは壁にかかった鏡に向かって、杖を振るった すると、鏡は問題の決闘が起こっている、ヴェストリの広場を映し出した その鏡には、ギーシュと戦う、才人の姿が映し出されていた ヴェストリの広場…普段は人気の少ないこの中庭は、今大勢の観客で賑わっていた 観客である生徒達の目的は、ギーシュと「ゼロのルイズ」の使い魔との決闘である 「はぁ、はぁ、はぁ……。」 才人は今、客に見守られながらギーシュと決闘を行っていた 既に体はボロボロで、肩で息をしている状態だ 「どうだい、もう降参する気になったかい?」 対する少年…『青銅』のギーシュは傷一つも負っていない それもその筈、彼はメイジ…ギーシュ自身が戦うわけではない 彼が錬金で作り出した青銅のゴーレム『ワルキューレ』と才人は戦っている 『………』 ギーシュによって生み出された、青銅の戦乙女は一体だけ その一体が、才人を此処までボロボロにしたのだ 「ま、まだまだ…これくらいで、負けてたまるか!!」 才人はギーシュの申し出を断ると、拳を構える やれやれ…と呆れ顔でギーシュが杖を振るうと、ワルキューレは動き出した 主の指示を受けたワルキューレの拳が、才人目掛けて飛んでくる 「うわっ!?」 才人はそれを間一髪で避け、間合いを取ろうとする それでもワルキューレは執拗に才人を狙い、無数に拳を繰り出してくる 「わっ、よっ、はっ…。」 青銅のゴーレムから放たれる攻撃…その全てを、才人は紙一重で避ける 先程までの攻撃で、何とか避けられるようにはなった 「(ようやく、こいつの動きが解るようになった…アーチェさんに感謝だな。)」 倒れる前に見切れるようになったのも、アーチェの魔術を受けたお陰である 時折彼女の機嫌を悪くして放たれるライトニングによって、避けるのが上手くなったからだ 「どうした平民、避けてばかりじゃないか!!」 「何かやれ~、面白くないぞ~~!!!」 周囲から野次が飛んでくる…皆防戦一方のこの戦いに飽き飽きしているのだ 「(解ってるよ、んな事…だから…。)」 隙を突いて、攻撃に転じるしかない…才人はそのタイミングを計った そして、それはすぐにやってきた…ワルキューレが大振りでパンチを繰り出してきた 「よし、見切った…でぇい!」 そのパンチを避けると、才人は拳に力を込めて自身の最強の一撃を繰り出した 青銅のワルキューレに…ガーーン、と金属を叩いた大きな音が周囲に響き渡る 「………いってぇ~~~~~!!!!!!」 しばらくして、才人は拳を手で押さえながら痛がった 当然である、青銅で出来たゴーレムを拳で破壊できるわけがない 周囲から失笑と溜息が聞こえてくる 「馬鹿だな、君は…平民如きのパンチで僕のワルキューレが壊れるわけがないだろう。」 ギーシュは杖を振るい、ワルキューレが才人に向かってパンチを繰り出す 「ぐあっ!?」 拳の痛みから、ワルキューレを見ていなかった才人の腹部にパンチがめり込む その反動で大きく吹き飛ぶと、仰向けに芝生へ倒れこんだ 「くっ…や、やっぱり駄目か…。」 起き上がろうとするが、体中が痛くて起き上がれない 先程の一撃がかなり応えたのだろう…体が言う事を聞かないのだ 「いい加減、君との決闘も飽きたからね…そろそろ終わりにしようじゃないか。」 ギーシュは才人にトドメをさすべく、ワルキューレに指示を出した 主の命を受けたワルキューレは、動けない才人に向かって動き出す… 「待ちなさい!!」 が、観客から放たれた声により、ワルキューレは動きを止めた ギーシュが声の方へ振り向くと、観客の中から一人の少女が現れた 声の主は…ルイズだった 「ギーシュ、止めなさい。決闘は禁止の筈よ。」 ルイズは観客による円陣の中央…二人が戦っている間に割り込む そして、この決闘を止めさせようとするが… 「それは貴族同士の話さ…平民との決闘は禁止されてはいない。」 ギーシュは髪を掻き揚げながら、自分の正当性を主張する 「そ、それは…今までそんな事なかったから…。」 「それに、君の使い魔君はまだやる気のようだよ。」 その言葉にルイズが後ろを振り返ると、倒れていた才人が立ち上がっていた 「はぁ、はぁ、はぁ…そうだ、俺はまだ…やれるぜ」 「サイト!!」 才人は震える膝を両手で押さえつける形で立っており、無理をしているのが解る 今にも倒れそうな才人に、ルイズが駆け寄る 「馬鹿、何で立つのよ…もう体ボロボロじゃない!!」 「ルイズ…ようやく口聞いてくれたな…さっき謝った時は、無視して食堂出て行ったのに…。」 「あんたがこんな馬鹿な事をしてるって聞いたからよ…本当に馬鹿よあんた、メイジに喧嘩売るなんて。」 もう、限界が近い…そう思ったルイズは才人を支えようと手を差し出す が、才人は支えようとするルイズの手を振り解き、前に進む 「折角で悪いんだけどさ…これはこいつと俺の問題なんだ、手出ししねぇでくれ。」 「あ、あんたねぇ…そんな体でどうするってのよ。」 「勿論、こいつをぶっとばす…シエスタの事もあるけど、俺こいつの事が気に入らねぇんだ。」 ルイズの静止を無視して、才人は前に出ると再び拳を構えた 「それに…俺お前の事馬鹿にしたんだから、俺がどうなろうとお前には関係ないだろ。」 「か、関係あるわよ。あんたは私の使い魔よ、使い魔が使い物にならなくなったら意味ないじゃない!!」 本当は少なからず心配しているのだが、素直にそれを言う事が出来なかった 「兎に角、今すぐギーシュに謝りなさい…平民が貴族に適うわけないじゃない。」 このまま決闘を続行しようとする才人を、ルイズは無理に止めようとする 周囲からは「早く続きを!!」といった野次が飛び交ってくる 「ゼロのルイズの言う通りさ…僕も鬼じゃないからね、土下座して「ごめんなさい」と言えば君の無礼は許してやろうじゃないか。」 「誰が謝るかよ…謝るとしたらてめぇだ、この二股のキザ野郎。」 ギーシュの申し出を才人は蹴る…不愉快そうにギーシュは眉をピクッと動かした 直後、ギーシュは杖を振るってワルキューレに戦闘体勢を取らせる 「馬鹿、何煽ってんのよ…これ以上やったらあんた無事じゃすまなくなるわよ。」 「うっせぇ、平民が貴族に勝てないなんてこっちの話だろ、俺は此処の人間じゃないんだ!!」 「そんな屁理屈言うんじゃないわよ、オマケのあんたに何が出来るってのよ!!」 クラースならまだしも、こんな平凡な奴がギーシュに適うとは思えない 現に、彼の体は此処までボロボロになっている 「人間やれば出来るもんだぜ、俺がこいつに勝てたり…お前が魔法を使えるようになったりな。」 「えっ…。」 才人の言葉に戸惑うルイズ…彼女の顔を見て笑みを浮かべながら、才人は言葉を続ける 「クラースさん、言ってたぜ…お前が魔法を上手く使えないのは力を上手くコントロール出来ないだけだって。」 「それって…。」 その間にギーシュが再度杖を振るい、静止していたワルキューレがゆっくりと此方に向かってくる 「話は後だ、まずはこいつに勝つ…危ないから、下がってろ。」 「あっ、ちょっと…。」 そう言って、才人がルイズを押しのけた…直後、ワルキューレの動きが変わった 素早い動きで間合いを詰めると、その一撃が才人に向かって放たれる それを受けた才人は、大きく後退した 「サイト!?」 ルイズは才人が吹き飛んだ方向を見る…だが、彼は立っていた よく見ると、ワルキューレの放った一撃を、寸での所で押さえ込んでいる 「嘘、まさか本当に…。」 「な、人間やれば出来るんだぜ…でりゃあ!!!」 どこにそんな力があるのか、才人はワルキューレを思いっきり投げ飛ばした 投げ飛ばされたワルキューレは観客の方へ向かい、彼らが避けた間に音を立てて落ちる 「馬鹿な、僕のワルキューレを投げ飛ばすなんて…。」 「阿呆面下げてる場合かよ…次はてめぇだ、いくぞ!!」 才人は走った…ギーシュに向かって 今の自分には、青銅のワルキューレを倒す術はない…なら、術者であるギーシュを狙えばいい そのギーシュはワルキューレの守りを失い、無防備だ 「でやああああああ!!!」 拳を振り上げて殴りかかろうとする才人…意外な決着かと周囲が騒ぐ だが、最初こそ驚いたギーシュだが、すぐに杖を振るった 「ぐあっ!?」 直後、才人の悲鳴が聞こえ、ドサリと倒れた…その背後にはワルキューレが立っている 投げられても壊れたわけではないワルキューレは、主の指示に従って才人を殴り倒した 「いってぇ…もう少しだったってのに…ぐっ。」 何とか立ち上がろうとするが、ワルキューレに踏まれて身動きが取れなくなった 顔だけでも上げると、すぐそこにギーシュの姿があった 「まさか、此処までやるとはね…凄いよ、君は…平民にしては、驚嘆に値する。」 ギーシュは正直な感想を才人に述べる…その言葉に嘘偽りはなかった 「でも、それももう此処までだ…さあ、「ごめんなさい」と言いたまえ。」 「誰が…てめぇなんかに…謝るかよ。」 最後通告だったのだが、受け入れないのなら仕方ない…ギーシュは杖を振るった ワルキューレの力が強まり、才人の骨がミシミシと音を立て始める 「うあああああああ!!!」 「サイト!!」 周囲に木霊する才人の悲鳴、悲鳴に近い声で彼の名を叫ぶルイズ…誰もがもう終わりだと思った その時、観客の中から誰かが飛び出してきた 「せぇい!!」 疾風の如き早さで現れた彼は、才人を踏みつけていたワルキューレを攻撃する 強力な一撃らしいものを受け、ワルキューレは芝生に倒れこんだ 「なっ、なんだ!?」 「あ、あんた……。」 ギーシュもルイズも…周囲の観客達も、突然の乱入者に驚きを隠せなかった ワルキューレに踏みつけられていた才人は、圧力が無くなった事で顔を上げる 「やれやれ…間一髪で間に合ったようだな。」 彼は頭に被っているとんがり帽子を被りなおすと、一息ついた そして、才人に向かって振り向く 「大丈夫か、才人?」 本を片手に持ち、此方を見つめるクラース・F・レスターの姿がそこにあった 「く、クラースさん!?」 「全く、無茶をする…魔法を相手に素手で戦うとは無理がありすぎるぞ」 自分の登場に驚く才人に向かってそう言いながら、彼を抱き起こす そして、腰に付けているポーチから、赤色のグミを取り出した 「ほら、アップルグミだ…これで体力を回復しろ。」 「は、はい…。」 アップルグミを受け取ると、才人はそれを放り込んで食べ始めた 味が口の中に広がっていくのと同時に、体も軽くなっていく 「き、君は…もう一人のゼロのルイズの使い魔か!?」 「クラース・F・レスターだ…ギーシュ・ド・グラモン君だったか、才人が世話になったようだな。」 「クラース!!」 その時、呆気に取られていたルイズがクラースの名を呼びながら彼に駆け寄ってくる 「もう、アンタ何処いってたのよ…こいつが大変な事になってたってのに。」 「いや、少し調べ物をしたかったんだが…それには少し勉強が必要らしい。」 そう言うと、クラースはルイズに才人を任せ、前へ出た…軽く腕を回している 「クラースさん…まさか、クラースさんが…。」 「その体でこれ以上は無理だ…私が代わりにやろう。」 「でも、これは俺の…ぐっ!?」 動こうとした才人だが、体中に痛みが走って地面に膝をついた グミで回復したとはいえ、才人はもう戦える体ではなかった 「ほら、言わんこっちゃない…これ以上無理して、シエスタを心配させるな。」 「シエスタが?」 そう言われて観客の方を見ると、此方を見ているシエスタを見つけた 間一髪クラースが才人を助けたので、安心している 「彼女が私に君の事を知らせに来てくれたんだ…後で謝っておけよ。」 「…はい。」 才人の返事を確認した後、今度はルイズの方を振り向く 「ルイズ、勝手に話を進めているが…これで良いかな。」 「…良いわよ、別に…こいつじゃ不安だけど、クラースならギーシュ相手は楽勝だろうからね。」 もう此処まで来たらどうにでもなれと言わんばかりに、ルイズはクラースの戦闘を認める 「そうか、納得してくれるなら話が早い…それにしても…。」 クラースの言葉に、ルイズが疑問を浮かべる 「今日一日は顔を見せるなと言ったが…それはもう良いんだな。」 「あ、あんたねぇ…サイトもそうだけど、何でそういう事をこんな時に言い出すのよ。」 「ん…ルイズ、ようやく才人の名を呼んだな。」 ずっと、あんたとしか言わなかったのに…そう言われて、二人は顔を見合わせる さっきから名前は呼ばれていたが、戦いばかりに集中して才人は全く気がつかなかった ルイズ…と才人が呟くと、ルイズは顔を少し赤らめてそっぽを向く 「そ、そんな事はどうでも良いから…さっさと行って勝ってきなさいよ。」 「了解した…それまで、才人が無茶しないように見張っててくれ。」 二人に向けて笑みを浮かべると、クラースはギーシュを見据えた 随分と自分を放っておいて話を進めていたので、ご立腹のようである 「さて、随分と待たせてしまったな…私が代わりに戦いたいのだが、良いかな?」 「確か、君は彼の主だったね…この使い魔にして、その主…礼儀を知らないと見える。」 主人である彼が、使い魔の不手際に対して謝るつもりでない事は、今の流れから既に解っていた 「何、貴族としてのプライドばかり先行して礼儀を忘れたお坊ちゃんに灸をすえたいと思っただけさ。」 「言ってくれるじゃないか…なら、君も彼のようにしてあげよう。」 ギーシュは杖を振るい、倒れていたワルキューレを起き上がらせた クラースも、構えを取って何時でも戦えるようにする 「異国のメイジである君に教えてあげるよ…この国のメイジの力をね。」 今まで通りの余裕の笑みを浮かべながら、ギーシュは自分を際立たせる(と本人が思っている)ポーズをとる 「出来るものなら、な…いくぞ。」 クラースもまた、戦う時に見せる目つきになり…この決闘の本当の戦いは此処から始まった 前ページ次ページTALES OF ZERO
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固有装備 固有装備篭手(スタン) グローブ(ルーティ) ネックレス(フィリア) 長弓(ウッドロウ) 短剣(リオン) バンダナ(マリー) リボン(チェルシー) 帽子(ジョニー) ベルト(コングマン) フライパン(リリス) 装備画面で「特殊」と表示される装備品群。 防御力が上がる以外に、各キャラごとに個性的な付加能力が付いているのが特徴。 図鑑表記では「固有装備」とされている。 名称が青字の装備品はリオンサイドでは入手できない。 ↑ 篭手(スタン) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 レザーガントレット 防御力+8 200 店:首都ダリルシェイド ブロンズガントレット 防御力+12 蒼破刃:ダッシュ中に魔神剣 400 店:首都ダリルシェイド宝:神殿 アイアンガントレット 防御力+16 魔神双破斬:魔神剣中に虎牙破斬 800 店:ノイシュタットの街宝:カルバレイス地方フィールド スチールガントレット 防御力+20 紅蓮剣:空中で屠龍閃 1400 宝:モリュウ城 チタンガントレット 防御力+24 獅子戦吼:エイミングステップ中に灼光拳 2200 店:ダリルシェイド(一定期間のみ)宝:サイリル南西(道標南西にある山の麓) シルバーガントレット 防御力+28 空牙昇竜脚:断空剣中に飛燕連脚 3200 宝:オベロン秘密工場 ゴールドガントレット 防御力+32 真空裂斬:空中で烈空斬 4400 店:ラディスロウ(中和装置入手後) ミスリルガントレット 防御力+36 魔王炎撃波:爆炎剣中に魔神剣 5800 店:首都ダリルシェイド(外殻完成後)宝:外殻クラウディス南 ハイパーガントレット 防御力+40 獅吼爆炎陣:紅蓮剣中に獅子戦吼 - 闘技場ランク5景品 レアガントレット 防御力+44 翔凰烈火:閃光裂破中に鳳凰天駆 - 落:ディムロスノーマル以上&アイテム不使用 バトルガントレット 攻撃力+30 チャージが剛招来に変化 - 闘技場ランク3景品 グリムガントレット 敵の物理攻撃を1回耐える - DS全エリア制覇 ↑ グローブ(ルーティ) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 レザーグローブ 防御力+6 150 店:首都ダリルシェイド プリティグローブ 防御力+9 チャージ:術攻撃力上昇(10%) 300 店:首都カルビオラ ホワイトグローブ 防御力+12 チャージ:防御力上昇(10%) - 宝:海賊船(取らなかった場合は沈没船) ムーングローブ 防御力+15 チャージ:術防御力上昇(10%) 1050 店:トウケイ領 スターグローブ 防御力+18 チャージ:減少効果打ち消し - 宝:隠された神殿 ルーングローブ 防御力+21 チャージ:ブラストゲージ加算 2400 店:ラディスロウ(クラウディスクリア後) ミスティグローブ 防御力+24 チャージ:確率で状態異常解除 - 宝:ミックハイル ミスリルグローブ 防御力+27 闇属性軽減 4350 店:首都ダリルシェイドリオンサイド:秘密の施設 スティールグローブ 防御力+30 アイテムを盗む確率を5%アップ - サブイベント:あらくれ兵士 グリムグローブ 防御力+33 回復晶術使用時に、術者も30%分HP回復 - サブイベント:世界四秘 ↑ ネックレス(フィリア) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 ストレイネックレス 集中力+8 - 初期装備 ウィズダムネックレス 防御力+8 地属性晶術のダメージ12%アップ - 宝:シュサイア アバタールネックレス 術防御力+8 風属性晶術のダメージ12%アップ - 宝:カルビオラ神殿入口 アーケインネックレス 攻撃力+8 火属性晶術のダメージ12%アップ - 宝:モリュウ城 マジカルネックレス 術攻撃力+8 水属性晶術のダメージ12%アップ - 宝:外殻(ミックハイルと同じ大陸南南東) マインドネックレス 集中力+16 光属性晶術のダメージ12%アップ - 調合:イクオリの実1部のマッハ少年の報酬が集めやすい メンタルネックレス 防御力+16 地・闇属性晶術の詠唱時間12%短縮 - サブイベント:世界四秘 トランキルネックレス 術防御力+16 風属性晶術の詠唱時間12%短縮 - サブイベント:世界四秘 ミューズネックレス 攻撃力+16 火属性晶術の詠唱時間12%短縮 - 宝:ソーディアン研究所 フェアリィネックレス 術攻撃力+16 水属性晶術の詠唱時間12%短縮 - サブイベント:雪国コンテスト リチュアルネックレス 集中力+24 光属性晶術の詠唱時間12%短縮 - 調合:クウェルの実2部のマッハ少年の報酬が集めやすい ↑ 長弓(ウッドロウ) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 セルフボウ 攻撃力+8 命中率+8 - 初期装備 コンポジットボウ 攻撃力+12 命中率+16 - 2回目再開時初期装備 ラップドボウ 攻撃力+16 命中率+24 1200 店:ダリルシェイド店:ラディスロウ(中和装置入手後) カスタムボウ 攻撃力+20 命中率+32 - 宝:イグナシー ラピッドボウ 攻撃力+24 命中率+40 3300 店:ラディスロウ(クラウディスクリア後) キラーボウ 攻撃力+28 命中率+48 - 宝:ヘルレイオス バトルボウ 攻撃力+32 命中率+56 6600 店:ダリルシェイド(外殻完成後)リオンサイド:秘密の施設 グリムボウ 攻撃力+36 命中率+64 - DSカルバレイス地方制覇 ねぎ 攻撃力+4 一定時間でフードが回復する - 野菜武器宝:トーンの山小屋真東(すぐ隣) ↑ 短剣(リオン) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 リングダガー 攻撃力+8 術攻撃力+8 250 店:首都ダリルシェイド キドニーダガー 攻撃力+14 術攻撃力+16 500 宝:ラディスロウ イヤードダガー 攻撃力+20 術攻撃力+24 1000 店:シデン領 パリーイングダガー 攻撃力+26 術攻撃力+32 - 宝:バティスタ戦後、再びモリュウ城に入り玉座の裏にある ポニャードダガー 攻撃力+32 術攻撃力+40 2750 店:トウケイ領 クリスダガー 攻撃力+38 術攻撃力+48 - 宝:ハイデルベルグ城 まつたけ 攻撃力+4 一定時間でフードが回復する - 野菜武器2周目以降リオン加入時に自動入手 ↑ バンダナ(マリー) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 必勝バンダナ 攻撃力+6 200 店:首都ダリルシェイド 激烈バンダナ 攻撃力+12 熱毒防止 300 店:首都ダリルシェイド店:クレスタの街 堅牢バンダナ 防御力+12 石化防止 600 店:ノイシュタットの街店:クレスタの街 天空バンダナ 体力+12 マヒ防止 900 店:シデン領店:クレスタの街 覚醒バンダナ 集中力+12 睡眠防止 1200 店:スノーフリア店:クレスタの街 疾風バンダナ 回避率+12 衰弱防止 1500 店:クレスタの街 滅殺バンダナ 命中率+12 封印防止 1800 店:クレスタの街 豪傑バンダナ 攻撃力+50 - 闘技場ランク4景品 革命バンダナ 全状態異常防止 - DSファンダリア地方制覇 ↑ リボン(チェルシー) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 レッドリボン 攻撃力+12 火属性軽減 1500 店:クレスタの街 ブルーリボン 術攻撃力+12 水防御軽減 1500 店:クレスタの街 オレンジリボン 防御力+12 地属性軽減 1500 店:クレスタの街 グリーンリボン 術防御力+12 風属性軽減 1500 店:クレスタの街 ホワイトリボン 回避率+12 光属性軽減 1500 店:クレスタの街 ブラックリボン 集中力+12 闇属性軽減 1500 店:クレスタの街 ウィアードリボン 最小CCを1増やす 最大CCを1増やす - ミニゲームウィアードショットで350万点以上取る。 ↑ 帽子(ジョニー) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 フェザーハット 回避率+8 - 初期装備 アクレイムハット 攻撃力+12 火属性攻撃 2000 店:ダリルシェイド宝:トラッシュマウンテン エグザイルハット 防御力+12 地属性攻撃 2000 店:ダリルシェイド ハッピーハット 術防御力+12 風属性攻撃 2000 店:ダリルシェイド ストリークハット 術攻撃力+12 水属性攻撃 2000 店:ダリルシェイド宝:ソーディアン研究所 シンガーハット 体力+12 光属性攻撃 2000 店:ダリルシェイドリオンサイド:秘密の施設 シャイフハット 命中率+12 闇属性攻撃 2000 店:ダリルシェイド ↑ ベルト(コングマン) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 レプリカベルト 攻撃力+8 防御力+8 - コングマン再加入時装備済 フライベルト 防御力+10 通常攻撃で微ダウンさせる - 闘技場ランク1景品 バンタムベルト 防御力+20 通常攻撃で弱ダウンさせる - 闘技場ランク2景品 ライトベルト 防御力+30 通常攻撃でダウンさせる - 闘技場ランク3景品 ミドルベルト 防御力+40 通常攻撃で強ダウンさせる - 闘技場ランク4景品 ヘビーベルト 防御力+50 通常攻撃で強大ダウンさせる - 闘技場ランク5景品 チャンピオンベルト 攻撃力+25 瀕死時に時々HPが10%回復 - 落:にせコングマン(コングマンでランク5クリア時に登場) セインガルドベルト 敵の物理攻撃の硬化時間0.03秒縮める 敵の術攻撃の硬化時間0.16秒縮める - DSセインガルド地方制覇 フィッツガルドベル 敵の物理攻撃の硬化時間0.06秒縮める 敵の術攻撃の硬化時間0.13秒縮める - DSフィッツガルド地方制覇 カルバレイスベルト 敵の物理攻撃の硬化時間0.10秒縮める 敵の術攻撃の硬化時間0.10秒縮める - DSカルバレイス地方制覇 アクアヴェイルベルト 敵の物理攻撃の硬化時間0.13秒縮める 敵の術攻撃の硬化時間0.06秒縮める - DSアクアヴェイル地方制覇 ファンダリアベルト 敵の物理攻撃の硬化時間0.16秒縮める 敵の術攻撃の硬化時間0.03秒縮める - DSファンダリア地方制覇 Wチャンピオンベルト 攻撃力+50 敵の物理攻撃を2回耐える - DS全エリア制覇 すいか 体力+25 一定時間でフードが回復する - 野菜武器落:ジェントルピータン ↑ フライパン(リリス) 名称 特殊効果1 特殊効果2 価格 入手方法 鉄のフライパン 攻撃力+16 クリティカル時に敵の気絶時間を0.50秒増やす - リリス初期装備 銅のフライパン 攻撃力+24 クリティカル時に敵の気絶時間を1.00秒増やす - フードサック仙人(トウケイ領の西側孤島)から貰う(15種以上☆をつける) 銀のフライパン 攻撃力+32 クリティカル時に敵の気絶時間を1.50秒増やす - フードサック仙人(トウケイ領の西側孤島)から貰う(30種以上☆をつける) 金のフライパン 攻撃力+40 クリティカル時に敵の気絶時間を2.00秒増やす - フードサック仙人(トウケイ領の西側孤島)から貰う(全料理に☆をつける) かぶ 攻撃力+8 一定時間でフードが回復する - 野菜武器飛行竜修復後の外殻(シュサイア北西の島)
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PS版との違い(ストーリー関連) ※書いてあることはほぼネタバレなのでクリアしてから見ること推奨。 PS版との違い(ストーリー関連)総合 第一部 第二部 ↑ 総合 ストーリー全般ほぼ全てのセリフが一新。単純に台詞の量が増え、伏線も沢山追加されたことによりシナリオの唐突感は減った。 全体的にキャラの性格や雰囲気が丸くなった。また、メインのシナリオ全般に占める説明台詞の比率が高い。 各所でのイベントが追加されており、キャラクターの細かい心情が伺える、特にサブキャラ。 選択肢が減り一本道化。 オットー、助手PS-セインガルド城中庭にはオットー研究所があり、オットー博士とリトラーの助手候補がいた。レイノルズは二部後半から登場。 PS2-レイノルズの研究所になっている。オットー博士と助手は消滅……と思いきや、知識の塔でオットー博士の名前を見ることができる。 海竜PS-ベルナルドという名前がある。後半は飛行竜のせいで出番がほとんどなくなるかわいそうな乗り物。 PS2-名前がない。残念。ぱーぱぱぱぱぱ~♪(効果音)。ディスカバリー制覇に必須。沈没船にも行ける。 ↑ 第一部 冒頭(飛行竜)PS-倉庫で寝ていたところをつかまり、殴られて殴られて最終的にデッキブラシで甲板掃除。そうだね、落ちたら死んじゃうからね。倒れている人を調べると「ぴくぴく動いている。」「もう動いていない」は迷言。クローク強奪という主人公にあるまじき行為を見られる。 PS2-いきなり殺されそうになっている。デッキブラシは登場せず。迷言はなし。「反応が無い」で統一。 ウッドロウ離脱時PS-いや、気にすることはない。 PS2-ウッドロウはそんなこと言わない。 カンバラーベアPS-ファンダリア地方に生息する熊形のモンスター。D2ではこのモンスターをモチーフにした土産の置物があることからメジャーな存在のようだ。 PS2-クロウベアにその座を奪われる…。一応サブイベントで名前だけ登場。 ルーティとの初めての出逢いPS-マリーに連れられ神殿で出逢う。 PS2-飛行竜で盗みに入っていたルーティたちと遭遇。 神殿の財宝PS-ふるびたつえ(BCロッド)。 PS2-ミュウの石像ですの。 クレメンテ加入時PS-カルバレイスへの海路で海竜に遭遇。フィリアがナウシカ的展開で海竜の意を汲み、一行はラディスロウへ向かう。 PS2-ソーディアン達の提案によりラディスロウへ向かい、ソーディアンの呼びかけで海竜出現。フィリアは最初置いてかれるがクレメンテの声に導かれ最奥へ。 イレーヌとスタン(ノイシュタット)PS-ノイシュタット案内ということでデートをする。ルーティとマリーが追跡するがマリーは自由気ままに寄り道する。 PS2-アイスキャンディー屋でのイベントがあるが、デートイベントはない。ただ、スタンのイレーヌに対する心情描写は濃くなった。 イレーヌ邸(ノイシュタット)PS-風呂場でサブイベント発生。なんだか不潔な感じがしますわ…。 PS2-そんなものありません。風呂場すらない。諦めろ。その代わり別のとこで温泉イベントがある。ウッドロウの○○がスゴイ。 コングマンとの出逢いPS-海賊撃退後、ノイシュタットでイレーヌとのイベント中に強制戦闘。そこでは仲間にならない(仲間にしたければ闘技場で勝ち抜く)。 PS2-ノイシュタット到着後、イレーヌを探しに行くイベント中で強制戦闘。海賊討伐時に仲間になる(討伐後に仲間から外れる)。 グレバム撃破後の神の眼PS-オーバーロードして爆発しそうになる。リオンがソーディアンの機能を一時停止させるウィルスを仕込んだディスク(リオン曰く「オベロン社の秘密兵器」らしい)を全員に配り、これを用いて制御する。その後空気王が「これは人にゆだねるべき物ではない。今すぐこの場で破壊してしまうべきだ」と悟り、神の眼を壊そうとするが失敗に終わる。 PS2-暴走することはなく、パーティ全員で神の眼を壊そうとする。が、結果は言うまでもなく… 第1部終了前のスタンとルーティPS-飛行竜で別れる際にスタンが「これからもいっしょに…」と告白しようとするがやめる。所持している全てのガルドとレンズをルーティにあげる。ルーティは泣いたり素直になったりとツンデレ全開。 PS2-どこかの崖にいるルーティの元にスタンが現れる。ルーティが「あたしにとってアンタは特別」と遠まわしの告白。でもごまかした。お金はヒューゴからせしめるから渡さなくてもよくなったようだ。 ↑ 第二部 空中都市群復活直後、最初に飛行竜でベルクラントへ向かうときPS-ウッドロウがこのまま飛行竜でベルクラントにたどり着けるかクレメンテにたずねる。そして飛行竜の密かな可能性を信じたウッドロウが飛行竜を操縦してベルクラントへ向かおうとするも、飛行竜が高度に耐えられず落下してしまう。 PS2-復活した空中都市群にスタンが憤慨。その後スタンは飛行竜を操縦してベルクラントに向かおうとしたが、飛行竜はやはり高度に耐えられず落下してしまう。 リトラーの助手PS-オットー博士の助手、知識の塔にいるエリート神官、ジャンクハンターの3人から誰かを選ぶ。固有名はなし。レイノルズはリトラーの助手の相棒として、ベルクラント落下後に初登場。集積レンズ砲はリトラーから設計図を渡されている。 PS2-レイノルズになっている。元助手候補3人は消滅。集積レンズ砲も彼が独自に開発したことになっている。 鏡面バリアーの解除装置PS-イクティノスが製作。この装置の開発にはエネルギー工学の知識が必要らしい。バリアーが砕け散るムービーがある。 PS2-リトラーとレイノルズが製作。ソーディアンのコアクリスタルが動力となる。おかげでイクティノスは活躍の場が減った。ムービーはさらに豪華になった。浮遊クルーザーの甲板に強風の中足だけで立つマスター4人の強さが浮き彫りに。 ミクトラン復活、戦闘敗北後PS-ミクトランに直接手を下す価値もないと判断され、ベルクラントと共に海に沈められる。 PS2-ミクトランに止めを刺されそうになるが肉体に残っていたヒューゴの残留思念によって逃がされる。この時のイベントでの「ミクトランダンス」「よさんかあああっ!!!」は必見。感動のシーンなのに笑いを誘うミク様はまさに王。 ベルクラントでスタン達が手も足も出なかった理由PS-スペックの違いによる。スタン達のソーディアンは第一形態、対するベルセリオスは第二形態。 PS2-ソーディアンとマスターの精神が同じだから。第二形態は登場しない。PS版に比べSF色が薄い。 クイズを出してくるキャラPS-クレスとアーチェ(ファンタジア)。アルメイダにて。35問以上正解で紅蓮剣習得、全問正解するとチャネリングがもらえる。 PS2-クラトス(シンフォニア)。ハーメンツにて。全問正解すると称号取得。 集積レンズ砲の動力PS-ヒューゴがオベロン社のレンズを殆ど天上へ持っていったため(地上のレンズの大半はオベロン社が所有)、レンズが全然足りない。やむなくアルメイダ、ハーメンツ、クレスタに安置されていた天地戦争時代の遺物、コアクリスタルの出来損ないの劣化クリスタルを回収して使用する。 PS2-ヒューゴの根回しはなくなっており、世界中から通常のレンズを集めて回る。 外殻に集積レンズ砲を撃つときPS-一度撃つがエネルギーアブソーバーによって吸収される。やむを得ず出力を120%にしてラディスロウを撃つ。発射はスタンが担当。名シーン。元ネタは某宇宙戦艦。でもグラサンはかけない。 PS2-レイノルズが外殻のエネルギーアブソーバーに気づいており、最初からラディスロウを撃つことを選ぶ。リトラーも同意。発射シーンはあっさりしたものに変更。 ダイクロフトの天上人PS-素っ裸で保存装置に入っているが死んでいる(クレメンテ曰く「正確には蘇りつつある」とのこと)。一部は保存が甘くて白骨化。フィリアが絶叫。ダイクロフト崩壊でおそらく木っ端微塵。 PS2-保存装置に入っていて生きている様子。数人いる。でもダイクロフト崩壊でおそらく木っ端微塵。 神の眼を破壊するときPS-ディムロスから「お前たちは選ばれた者ではない」とカミングアウトされる。「人には高い意思疎通の力があったが、天地戦争の頃にはそれが失われてしまっていた」とのこと。噛み砕いて言えば、他人を深く思いやる気持ちに長けていた、となるだろうか。なお、アトワイトからは「母クリスとルーティを護ることを約束していた」という話が聞ける。ソーディアンマスターの装備を取り替えていると味気なく終わる。剣は一度上にぶっ飛んで変な方向から突き刺さる。 PS2-特にそういった事はない。でもムービーがついた。TOD2の時よりも賑やかだ。剣はソーディアンマスター達が自分の手で神の眼に突き刺す。 外殻崩落PS-死の間際のミクトランが「道連れに」と神の眼を操作。外殻が崩壊、落下し、地上にとてつもない打撃を与えた。世界各地の街が破壊されるシーンがある。そして神の眼にソーディアンを突き刺した後、ダイクロフトの長い道のりを走って脱出するシーンもある。 PS2-ミクトランはスタン達の攻撃により完全消滅。悪あがきをする暇もなし。でも操作者がいなくなったため外殻は自重でじわじわと高度低下開始。共鳴振動により空中で消滅。街破壊シーンがカット。脱出シーンもカット。転移装置を使った模様。まあ、PS2版のダイクロフトを歩いて帰ってたら、その間に外殻は地上に到達するだろうし。このストーリー変更により息子の作品とつながらなくなる。ディレクターも特に繋げる気はないそうだ。
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リリス・エルロン リリス・エルロン特技 術技 ブラストキャリバー オススメコンボ まんぼうの場所 属性関連 作戦設定 スタンの妹。第二部で条件を満たすと、スタンの世話(監視)をする目的でパーティに参入する。PS2版になって、ブラコンが更に加熱、 既婚者マリーを除く女性メンバー三人、特にルーティにはかなり厳しい牽制をしかけることとなる。 なりきり未使用なら恐らく全キャラ中最上級者向けキャラ。 レアチャット等では強い強いと言われるが、(上手く扱えば実際強いが)一旦押され始めるとえらくひ弱。 スタンらのように「斬+火」など複合属性になっていると、後半は弱点を突きにくい(弱点と耐性が被る)が、 リリスの技は単一属性のものが多いため終盤でも比較的容易に弱点を突くことができる。 攻撃力は前衛並みにあるため弱点を突いたコンボが重要というか、弱点を突かなければリリスを扱う意味は薄い。 リリス素体(=なりきり未使用)で突ける弱点は打・音・地・水・火・光の6つ。 その他の長所として武器CCが固定値なので安定して戦える事や、おたまの『クリティカル時の敵気絶時間増加』がある。 前衛の割には術防御力がかなり高い(ただしこれは術技にとってはデメリットにも…術技解析参照。) 体力はその時点でリライズ作成できる最高の防具を与えてもスタンの2/3以下の最大HPしかない。 高難度で敵のクリティカルが直撃すると一発昇天する場合も。それくらいか弱い妹。慣れと愛情が大事。 弱点を突いたコンボは圧倒的な攻撃力を誇るが、裏を返せばひとたび押し込まれるとあっという間に倒れる。 ジョニー参戦までは第二部で広範囲の音属性攻撃が出来る貴重な存在でもある。 ちなみに最小CC>最大CCの時、最大CCは最小CCと同数値となるため宝石はエクシードよりライズがお勧め。 防御力、体力、回避率どれも低いので、宝石等で防御力を上げた状態でレベルアップしていくのが、お勧めの育成。 ただ、集中力も低いので、宝石等で術攻撃力を上げた状態でレベルアップしていくのも、お勧め。 参入条件 ラディスロウでRキー回収の作戦が出た時にリーネでリリスと会話。そのあと闘技場ランク4を「スタンで」クリア後にコングマンに代わって乱入してくるリリスを倒すとパーティの平均Lv-2のLvで加入。スタンが他キャラに化けてる時は勿論、なりきりスタン装備した他キャラで闘技場ランク4クリアしても乱入はしてこない。 詳しくはサブイベントを参照。 特技 名称 習得Lv 属性 空中 CC Hit数 備考 ターンオーバー 15 打 ○ 2 3Hit ジャンプ→回転から急降下して叩きのめす、まだのめす、さらにのめす。対空に使えなくもない。ただ、まんぼう戦吼を覚えるとお役御免の可能性が。敵リリスやシャドウリリスのこれを喰らうとキャラクターがPS版のドットモデルになる。連続して出すとジャンプが短くなる。連発でたたけたたけ。なお攻撃判定は、ジャンプ時のフライパンにもある。上空に敵がたくさんいるときに使うと面白い。 リリスラッシュ 20 打 ○ 3 4Hit 浮かしながらの4連撃。リリス版爪竜連牙斬。連続で使うとかなり高空まで打ち上がる。出は早いが前方への射程がやや短いので妨害されやすい。地上と空中で性質が異なる。地上では攻撃しつつ浮かしていくが、空中では最後にフライパンで地面に叩き落とす。どちらにせよ、ラッシュ後にまんぼう戦吼が確定で入る。 キックラック 25 地 × 2 2Hit 石蹴り。まれに気絶させることがある。間接攻撃としてはそこそこの射程はあるがそれだけ。あえて利点を言えば背の低い敵にも当てられるくらいか。AIリリスお気に入りの技で使用頻度が高い。 シシャノメザメ死者の目覚め 30 音 ○ 3 3Hit 右手にお玉を、左手にフライパンを。寝ぼすけ主人公も目が覚める。全周囲に攻撃。見た目よりも攻撃範囲が広く、出も早いので使いやすい。なめくじを始めとする背の低い敵には一番楽に当てられる。空中で使うと自分も敵もゆっくり浮き上がる。ジョニー以外では珍しい音属性技。「秘技、死者の目覚めっ!!」 マンボウセンコウまんぼう戦吼 50 打水 ○ 4 1Hit まんぼうを集めると威力が非常に高くなる。(フラッシュバックを遥かに上回る)地上だと出がかなり遅いが、ガード崩しの効果があり、当たると敵がありえないほど吹き飛ぶ。空中で出すと斜め下(真下を0度として20度くらい)へまんぼうが飛んでいき、当たると敵がとんでもなく跳ねる。空中の方が隙が少なく使いやすい。背の低い敵や、二段ジャンプを使って奥の敵を攻撃するなど応用の利く技。消費CCが多いのでコンボ中に出して確実に。アイコンは特技だが、ダメージ計算は術特技のものが適用される。 フラッシュバック 70 打 × 4 10Hit 近所の奥様方には見せられない、フラッシュコンボを叩き込む。乱入の際コングマンに放った特技。終わり際に隙があり、反撃されやすい。また、初撃のタックルをガードされるとフラッシュ部に移行しない。ヒット数は稼げるが扱いにくい技なのでBC技発動前の〆などに。他の技に連携しないとお辞儀の後バックステップする。CCは消費しない。またの名を瞬獄殺。追撃はBCが最も安定だが、BCでもコンボにならない事がある。発生条件等は不明。 まんぼうストライド 99 打水 × 4 8~13Hit まんぼうにのって体当たり。全術特技中最高威力。まんぼう戦吼と同じくまんぼうで威力が上がる。途中でリリスが攻撃を受けてもまんぼうが残ると当たり判定も残る、ガード崩しの効果もあり、地上の敵には恐ろしく使い勝手の良い技。敵のタイプによってヒット数が変わる。おたまとまんぼうには別々に当たり判定があるので、ヒットする場所によって音が変わる。これもまんぼう戦吼同様、ダメージ計算は術特技のものが適用される。 術技 名称 習得Lv 属性 空中 CC Hit数 備考 アクアスマイト 5 水 ○ 2 2Hit 水撒き。おたまと水に当たり判定。出が早いので打撃耐性のある敵へのコンボ始動として地味ながら大いに役立つ。もちろん、水属性弱点の敵へのコンボ始動技にも。空中で撃つと特に出が速く、敵を少し浮かせるので、地上リリスラッシュから繋ぐなりすれば優秀な空中コンボ始動技となる。連発すれば相対的に相手を上に持ち上げていくので高さ調整ができる。 ステイクフレア 10 火 ○ 2 4Hit 手に持つフライパンから炎が吹き上がる。射程は絶望的に短く対地には使えないが対空性能は高め。リリスの技の中では技の出が遅め。通常攻撃を1回入れてから使う方が潰されにくい。 レインボーアーチ 40 光 ○ 2 1Hit 水をまいたら虹ができました。真後ろまで届く脅威の攻撃範囲、連発の効く出の速さ、そして敵の遠距離攻撃弾を打ち消せる攻守兼備の凶悪技。空中で使うと更に早くなる。これを連発しているだけでもかなり強力。しかし近距離に攻撃範囲を持たないのが唯一の弱点。虹の内側辺りはヒット時に敵を自分の方へ少し引き寄せる効果がある。連続使用すると相手の拘束時間がかなり長くなる。耐性を持たないボスへの攻撃にも有効。命中を上げる必要はあるが。DC版では発生がかなり遅くなり、モッサリ感漂う技に。 ブラストキャリバー 名称 習得条件 属性 BG Hit数 備考 サンダーソード レベル14 光 1 15Hit 連続攻撃で浮かせてから貫通する超雷撃をお見舞いするファンにはおなじみの技。複数にも攻撃可能ではあるがまともに攻撃できる範囲は非常に狭いので基本的に単体技。背の低い敵には最初の打ち上げが入らずスカりやすい。軽い敵に対しヒット時に相手の重力を減らす技(死者の目覚め等)から繋ぐと、その影響でサンダーソード発動前の打ち上げが飛びすぎ+軟着陸となり、ソード部分がせいぜい2~3ヒットまでしかしなくなるので注意。リリスはいろんな属性の技があるので弱点を突く技を始動技にして出すと強力。リオン以外のソーディアンマスターがなりきってBG3から発動すると、L1押し続けで3連射できる。装備とHIT具合によっては4連射も。「それはそれとして とりあえず超奥義 『サンダーソード』 とか言ってみたりして」 オススメコンボ コンボ 備考 リリスラッシュ→アクアスマイト→空中技 地上の敵を空中に持っていく方法。重い敵の場合は、アクアスマイトの回数を増やせば良い。 (空中の敵に向かって)地上でレインボーアーチ→ステップ→空中技 空中の敵の反撃を受けず、安全にコンボに持っていく方法。 リリスラッシュ→ターンオーバー*n or 通常攻撃*n お手軽コンボ。ポコポコ、パコンパコン。ダメージ重視ならターンオーバー、敵を押さえつけたければ通常攻撃、着地後にフラッシュバックなど、好みに合わせて前後にいろいろ追加してみよう。 (敵の弱点属性の技)→リリスラッシュ→まんぼう戦吼→レインボーアーチ*n→サンダーソード(BC) 敵の弱点技~まんぼう戦吼まではリリスのコンボ構成の根幹を成す。レインボーアーチはまんぼうで敵が浮かないと入らない。レインボーを入れないと着地するまでにコンボが途切れるので、サンダーソードに繋がらない。弱点突いたまま連携して出すサンダーソードは強力。 (敵の弱点属性の技)→死者の目覚め→フラッシュバック 弱点属性を突いてのフラッシュバック。そのままサンダーソードまで出すとカッコ良いかも? (リリスラッシュ→まんぼう戦吼)*n 浮く敵限定。まんぼう戦吼後にCC回復してからリリスラッシュが間に合うため、敵BG100%まで永遠に続く。 リリスラッシュ→死者の目覚め→ターンオーバー スキルが充実していない時向け。比較的決まりやすいのでそれなりにオススメできる。 (敵の弱点属性の技)→まんぼうストライド→レインボーアーチ→リリスラッシュ→フラッシュバック→サンダーソード(BC) ストライド後に開く距離をレインボーアーチでなくす事が出来る。クリティカルでCCが残っているなら、フラッシュバック→キックラック→レインボー→ストライドと更に続けられる。まんぼう・フラッシュバック共に威力が高いので、耐性持ち相手でもそこそこダメージが出る。 まんぼうの場所 まんぼうを集めることで『まんぼう戦吼』『まんぼうストライド』の威力が上がる。 上昇量は下記公式参照 まんぼう戦吼=基準値430+まんぼうの数*10 まんぼうストライド=基準値500+まんぼうの数*10 ダリルシェイドのヒューゴ邸大広間の奥のカウンター クレスタの孤児院タンス ストレイライズ神殿の正面階段の泉みたいな場所 ノイシュタットの闘技場控え室のテーブル リーネの池(葉っぱのところを進んだ先) シデン領のジョニー家台所の机 ハイデルベルグ城の玉座裏 サイリルのマリーの家のタル(ヘルレイオスをクリアすると消滅?) トーンの山小屋の台所 ねこにん基地(クラウディス東)のロケットの中 外殻大地完成後、ヘルレイオスの北西、どの大陸とも繋がっていない鳥の形をした島(離れ小島)。ワールドマップを参照すると分かり易い。 アルカナルインの宝箱(何個でも入手可能) 属性関連 攻撃属性 打 防御属性 弱点属性 作戦設定 走り回れ 本当に毎回のように狙う敵を変える。防御でダッシュを阻止する敵が居るときはかなり危険な作戦。味方から離れやすいのもデンジャラス。止めた方が良い。 バランス重視 敵との間合いをとりながら戦闘。攻撃、後退、攻撃、後退・・・無難。 敵をかく乱せよ 他の味方が狙っていない敵に走りこんで攻撃。スタンドアローンが危険すぎる。 空の敵を狙え 敵前衛を無視して浮遊敵にダッシュ→攻撃。目標に達する前にたこ殴りにされがち。浮遊敵がいなければ「キックラック」や「レインボーアーチ」主体。 ちまちま攻めろ 味方の背に隠れながら「キックラック」や「レインボーアーチ」主体。味方の攻撃で敵が仰け反っている、安全だと判断すれば殴りに掛かる。安全ではあるが、傍観時間がかなり増える。 防御に専念しろ 逃げるエプロンドレス。全く何もしない。
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リライズシステム 武器のリライズはリライズ(武器)参照。 防具のリライズはリライズ(防具)参照。 詳しい変化の法則については宝石を参照。 ソーディアンの力でレンズを使って特定のアイテムを変化させるシステム。 武器や防具、宝石、マテリアルを強化したり出来る。 通常。リライズできるアイテムは複数から選べるが、中には1種類にのみ変化する場合もある。 また、入手方法がリライズのみのアイテムも存在する。 リライズ可能レベルは、控えを含めてパーティ全体の平均レベル 樹形図見方 必ず左列から右隣列のアイテムにリライズ。列を飛び越えたり、戻ったり、同じ列のアイテムにリライズすることはない。 ⇒は、左隣列のその色で書かれたアイテムからリライズ可能、の意味。 ラフレンズの枚数/クリアレンズの枚数/ ブルーレンズの枚数/タフレンズの枚数/スフィアレンズの枚数 PTLv リライズ可能なパーティレベル 詳細は随時更新予定 宝石 マテリアル ⇒ 赤/青/黄/緑+150 ⇒ 赤/青/黄/緑+2200 ⇒ 赤/青/黄/緑+3100/100 ⇒ 赤/青/黄/緑+4200 ⇒ 赤/青/黄/緑+5100/100 ⇒ 赤/青/黄/緑+6200 ⇒ 赤/青/黄/緑+7100/100 ⇒ 赤/青/黄/緑+820/40/60/80/100 ⇒ 白/黒/橙/紫+2120 ⇒ 白/黒/橙/紫+360/60 ⇒ 白/黒/橙/紫+4120 ⇒ 白/黒/橙/紫+560/60 ⇒ 白/黒/橙/紫+6120 ⇒ 白/黒/橙/紫+760/120 ⇒ 白/黒/橙/紫+8 A系統 B系統 a 赤/青/黄/緑 白/黒/紫/橙 b 赤/黄/黒/紫 青/緑/白/橙 c 赤/青/黒/白 黄/緑/紫/橙 マテリアルからリライズする時、選べる組み合わせはA系統のaのみ。 aはbにリライズでき、bはc、cはaと、a→b→c→a→b→c…のローテーションを繰り返す。 選ばれる系統は、リライズ元の宝石の色を含む方の系統になる。 例1:リライズ元が赤晶+1の場合、bで赤を含む系統であるA-bからリライズできる。 例2:リライズ元が白晶+2の場合、aで白を含む系統であるB-aからリライズできる。 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 マテリアル ⇒ 赤/青/黄/緑 ⇒ 赤/黄/黒/紫 ⇒ 赤/青/黒/白 ⇒ 赤/青/黄/緑 ⇒ 赤/黄/黒/紫 ⇒ 赤/青/黒/白 ⇒ 赤/青/黄/緑 ⇒ 赤/黄/黒/紫 白 ⇒ 青/緑/白/橙 ⇒ 黄/緑/紫/橙 ⇒ 白/黒/紫/橙 ⇒ 青/緑/白/橙 ⇒ 黄/緑/紫/橙 ⇒ 白/黒/紫/橙 ⇒ 青/緑/白/橙
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サポートタレントシステム 各サポートタレント詳細 スタン寝押し ルーティお宝探し フィリア調合 マリー宝石練磨 チェルシー種育て コングマン筋トレ リリス調味料の業 サポートタレントシステム 戦闘に参加しない味方キャラが特殊な能力を発揮するシステム。 隊列で5番目に設定したキャラの能力が発揮される。能力はキャラによって異なる。 ルーティが街中でお宝発見したり、チェルシーも街中で種育てを行うことがある。説明間違いか、バグの可能性も。 スタン 寝押し 移動中に昼寝をかましてHPが自動回復。薬草が上位の薬草に変化(緑→ 1分~3分 青→1分30秒~6分 赤)。 ルーティ お宝探し 移動中にガルドやレンズを拾う(30秒~1分30秒)。金目のアイテムを拾うことも。貴重な回復持ちなのであまりサポタレに出来ないのが難。なりきりルーティ入手後推奨。 リオン 戦闘指揮 戦闘に参加しているキャラの攻撃力がアップ(1~5%程度)。 フィリア 調合 敵出現エリアを移動中に持っている調合用アイテムを別のアイテムに変化させる。たまに妙ちくりんなアイテムが出来あがることもあるらしい。 マリー 宝石練磨 通常マップを移動中に所持している宝石のレベルが上昇。街でも発動する。なお、装備・非装備に問わず磨くので、所持数少ない方がお目当ての宝石を磨いてくれやすい。 コングマン 筋トレ 敵出現エリアを移動中にコングマン本人の各種能力を筋トレと称して1度につき1ずつアップさせる。 ジョニー 路上ライブ 敵出現エリアを移動中に音楽で敵をおびきよせ、敵出現率がアップ(1.2倍)する。アイテム入手率もあがる(1.5倍)。ダークボトルと併用した場合、敵出現率上昇はダークボトルの効果が適用される。このときのアイテム入手確率に関しては不明。 チェルシー 種育て 移動中に所持している種を育てる。たまに変なものもできる。 ウッドロウ 警戒 周囲を警戒してエンカウント率を下げる(通常の約8割ほど)。悲しいかな効果のほどはあまり感じない。ホーリィボトルと併用した場合、ホーリィボトルの効果のみ適用される。 リリス 調味料の業 戦闘中、戦闘終了後に食べる料理の回復量(約1.3倍)、効果がアップする。料理名も変わる。 各サポートタレント詳細 スタン寝押し 薬草ランク 所要時間 無印 → ブルー 1分 ~ 3分 ブルー → レッド 1分30秒 ~ 6分 ルーティお宝探し アイテム 備考 ポイズンマテリアル スリープマテリアル パラライマテリアル ウェイストマテリアル シールマテリアル オリオラのたね ラナケアルのたね おうごんのたね 隕石の欠片 レンズの結晶 金香草 仮面のようなもの 丸いペンダント フェザーワッペン レッドウィッグ 青いスカーフ 漆黒のボンボン レンズ 種類、数はランダム? ガルド 数はランダム(ルーティのLV×15が上限) フィリア調合 所要時間 調合原料 完成品(失敗 / 成功 / 大成功) 30秒~1分 リンゴ むしくいリンゴ アップルグミ ロートリキッド モモ くさったモモ ピーチグミ ゲルプリキッド ブドウ 危険な液体 グレープグミ ヴィオレットリキッド ドリアン 悪臭の王様 ドリアングミ グリューンリキッド ドラゴンフルーツ 怪しげな粉 ドラゴングミ ブラオリキッド 30秒~1分30秒 ディホンの実 ゲル状の物体 バクチグミ セージ パインの実 危険な液体 ぽっちゃりグミ ラベンダー センナの実 ゲル状の物体 げっそりグミ ベルベーヌ レメディの実 怪しげな粉 パナシーアボトル ローズマリー エンデュアの実 ゲル状の物体 リキュールボトル サフラン ニューマの実 怪しげな粉 ライフボトル カモミール トーチの実 ゲル状の物体 ホーリィボトル セボリー グルームの実 危険な液体 ダークボトル ジャスミン イクオリの実 危険な液体 オールディバイド マインドネックレス クウェルの実 怪しげな粉 アワーグラス リチュアルネックレス マリー宝石練磨 宝石ランク 所要時間 必要レベル +1 → +2 30秒 ~ 1分 15以上 +2 → +3 1分 ~ 2分 30以上 +3 → +4 1分30秒 ~ 4分 45以上 +4 → +5 2分 ~ 8分 60以上 +5 → +6 2分30秒 ~ 12分 75以上 +6 → +7 3分 ~ 16分 90以上 +7 → +8 3分30秒 ~ 20分 105以上 チェルシー種育て 所要時間 種 完成品(いずれか1つ) 30秒 ~ 1分 ポムポムのたね オベロナミンCリンゴアップルグミグルームの実 30秒 ~ 1分 エステマのたね モモレメディの実ニューマの実フレアマテリアル 30秒 ~ 1分30秒 ラナケアルのたね オベロナミンEXドラゴンフルーツピーチグミアクアマテリアル 1分 ~ 1分30秒 ドルゲニアのたね トーチの実エンデュアの実ブドウアースマテリアル 1分 ~ 2分 ペンペンのたね オベロナミンGOLDゲイルマテリアルグレープグミ巨大ではない人形 1分30秒 ~ 2分 オリオラのたね ドリアンディホンの実ライトマテリアル火を噴く人形 1分30秒 ~ 2分30秒 チャラックのたね ダークマテリアルパインの実イクオリの実みごとな弁髪 2分 ~ 2分30秒 おうごんのたね レンズの結晶(*1)センナの実クウェルの実高そうな王冠 コングマン筋トレ 強化パラメータ 所要時間 攻撃、防御、命中、集中、体力 30秒 ~ 1分30秒 術攻撃、術防御、回避 1分30秒 ~ 3分 リリス調味料の業 フード一覧参照
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